【原題】"Dishonored"(意味「名誉を汚された」)
1931年、アメリカ、モノクロ、1:1.33、英語(日本語字幕)
【監督&原作】ジョセフ・フォン・スタンバーグ
【出演】マレーネ・ディートリッヒ、ヴィクター・マクラグレン、他
2013/10/12(土)鑑賞、NHK-BSプレミアム放映
<ストーリー>
第一次大戦中のオーストリア帝国。
将校の夫が戦死して娼婦になった女(ディートリッヒ)が、愛国心と男を魅了する資質を諜報機関の責任者に認められ、コードネームX27としてスパイ活動を行うことになった。
まず、敵軍と通じている司令官の側近に仮面パーティで接近し、仮面の男から渡された密書を押さえ、観念した側近は自殺した。
続いてその仮面の男がオーストリア軍の大尉になりすましてルーレット賭博をしているところをを接近するが、逆にそのロシアスパイのクラノウ大佐(マクラグレン)に自宅を突き止められ、彼女がロシアの占領地に潜入する指令書を目にする。
X27はロシア将校宿舎の女中に変装してロシア軍の情報を入手したが、大佐に正体を見破られて捕えられるも、彼に睡眠薬を飲ませて脱出し、持ち帰った情報でオーストリア軍が反撃し、大佐たちを捕虜にした。
X27は1人個室で大佐を尋問するが、恋していた彼を逃がしたことで彼女は処刑された。
<感想>
ディートリッヒは、ばっちりメークで笑顔を見せないクールな女というイメージがあったのだが、ここでは気品か高く振る舞う娼婦から、スリリングなシチュエーションにおける緊張感を素早い眼球の動きで表現したり、収監中のシーンで珍しく薄いメークだったりと、様々な魅力を見せてくれるところが見どころ。
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