シネサルの「映画のブログ」

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 『完全な遊戯』 ★★☆

1958年、日本(日活)、モノクロ、1:2.35、93分、日本語
【監督】舛田利雄【原作】石原慎太郎
【出演】小林旭、葉山良二、芦川いづみ、白木マリ、岡田真澄梅野泰靖、他
2013/11/11(月)、WOWOW放映
<ストーリー>
 大学生たちが遊ぶ金欲しさに、川崎競輪の結果が吉祥寺のノミ屋まで電話で連絡される前に当たり車券を買うことを思いつき、成功した。
 しかし、ノミ屋を経営する鉄太郎(葉山)が全額用意できなかったため、メンバーの壮二(小林)は、ノミ屋で見初めた鉄太郎の妹京子(芦川)をデートに誘い、他のメンバーが誘拐して残り金を要求することを提案した。
 計画は実行され、壮二は鉄太郎に知らせに行ったが、彼の家族の窮状を目にする。
 鉄太郎は顔見知りの金をひったくって警察に追われ、金を払って京子は釈放されたが、監禁中にメンバーの富田(岡田)に暴行されたのと、壮二が一味だと気づいて、病気の母が死んでいるのを見つけて自殺した。
 鉄太郎は金を要求した戸田(梅野)を刺殺して自首し、就職が決まった後それを知った壮二は、罪悪感から自分と仲間の事を記者に密告した。
<感想>
 前半は犯罪映画として、犯行の手口を手際よく描き、後半は小林旭の罪悪感が芽生えてくるのをしっかりと描いて、舛田監督の手腕が冴える。