シネサルの「映画のブログ」

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 『「北帰行」より 渡り鳥北へ帰る』 ★☆

1962年、日本(日活)、カラー、1:2.35、79分、日本語
【監督】斎藤武市【原作】山野良夫
【出演】小林旭浅丘ルリ子、白木マリ、郷えい治小園蓉子、田代みどり、内田良平深江章喜小沢栄太郎、他
<ストーリー>
 バンド仲間の岡野を「ハジキの政」に撃ち殺された滝(小林)は、遺骨を届けるのと政を探しに函館へと飛んだ。
 岡野の実家の会社は、黒川(内田)が買収しようとして、借金の返済を迫られていた。
 滝は黒川たちと対決する。
<感想>
 渡り鳥シリーズの第8作で、旭が歌う「北帰行」(1961年)を元にストーリーを考えたらしい。
 シリーズ1作目『ギターを持った渡り鳥』の舞台だった函館で再度撮影。
 ストーリー的にも、とても日本とは思えない場所や人たちによる作品へとエスカレートしていったシリーズにおいて、原点の現実に近い設定に戻った。
 でも、結局は荒唐無稽な渡り鳥の方が良かったかな?という結果になってしまった。
 真面目路線ではなかなか面白くならない。
 シリーズ常連の宍戸錠が演じるライバルの役を、実弟の郷えい(金へんに英)治が演じているけど、エースの錠の不在の影響が大きいかな?
 もう一人の常連の白木マリは、キャバレーのダンサー役が多かったが、本作ではママに昇格(?)。
 アキラはスタントマンを使わなかったことで有名だけど、本作でも4メートルぐらいの高さから飛び降りて両足で着地したあとも立ったままというアクションを見せている。
 テーマ曲が、いつもの「ギターを持った渡り鳥」ではなく「北帰行」で、函館にも飛行機で行く(北日本航空協賛)という変わった始まり方をするが、ラストは青函連絡船で去って行く、いつものような終わり方だった。
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