シネサルの「映画のブログ」

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 『ペコロスの母に会いに行く』 ★★☆

(意味:ペコロス=小タマネギ。主人公の頭部の形からのあだ名。)
2013年、日本、カラー、ビスタ、113分、日本語
【監督】森崎東【原作】岡野雄一
【出演】岩松了赤木春恵原田貴和子加瀬亮竹中直人大和田健介松本若菜原田知世、宇崎竜童、温水洋一穂積隆信渋谷天外根岸季衣長澤奈央大門正明佐々木すみ江正司照枝島かおり今井ゆうぞう、長内美那子、サヘル・ローズ志茂田景樹、他
2013/11/20(水)鑑賞、AC海老名2
<感想>
 痴呆症の母親がいて仕事などと介護の板挟みになる、独身中年男のエッセイ漫画を原作とした作品。
 とはいえ、全体的に悲壮感は少ない。
 母親の思い出の数々が、過去ではなく現在まさに起こっていると思うことによる言動がボケの症状の1つになっていて、同時に回想シーンとして描かれる。
 痴呆症の母親の想いは実際のところ解らないので、母親をファンタジー世界の住人と勝手に解釈していると言えるのだが、例え嘘でも観る者にとって心理的に有用だと感じることが出来るものであれば、それは人間には欠かせない「物語」という存在であり、本作はまさに「物語」に触れることの喜びを感じさせてくれた。
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