シネサルの「映画のブログ」

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 『ペンギン夫婦の作りかた』 ★☆

2012年、日本、カラー、1:1.85、90分、日本語&北京語
【監督&脚本】平林克理、他【原案】辺銀愛理「ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし」
【出演】小池栄子、ワン・チュアンイー、深水元基、他
2013/12/06(金)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
 北京で知り合って結婚して東京で働く歩美(小池)と中国人のギョウコウは、夫の失業の気晴らしで旅行した石垣島に住むことにし、働きながら独自のラー油を完成させる。
 ラー油は次第に評判になり、ギョウコウは歩美と同じ姓を名乗るため帰化を申請する。
<感想>
 困難がつきものの環境の変化がいくつも含まれたストーリーだが、主人公が気に入った南の島ののんびりした雰囲気そのままに、暗い展開はほとんどなく、楽観的に進行していく。
 「何となくいい雰囲気」な映画って、作り手のさじ加減を間違うと、散漫なだけだったり逆に押しつけがましかったりで難しいと思うのだが、本作も数々の小細工が主題をぼやけさせてしまったと思う。
 特に気になったのは、帰化申請の面接中に時々回想シーンを挟む形式になっていること。
 時間が前後することで自然な流れが分断されるのと、帰化が特別な問題としてクローズアップされることになるのだが、上に述べたように全体的に帰化も含めて苦労はサラッと描かれているので、どうも釣り合わない。
 回想のない構成にした方が良かったと思う。
 小池栄子は、アップが画になって相変わらずいいけど。
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