1979年、日本(東映)、カラー、1:1.85、113分、日本語
【監督】大林宣彦【原作】横溝正史
【出演】古谷一行、田中邦衛、仲谷昇、山本麟一。吉田日出子、坂上二郎、東千代之介、樹木希林、熊谷美由紀、江木俊夫、宇佐美恵子、草野大悟、小野ヤスシ、佐藤蛾次郎、南州太郎、小川亜佐美、赤座美代子、大泉滉、車だん吉、石井めぐみ、高林陽一、田山力哉、志穂美悦子、斎藤とも子、笹沢左保、横溝正史、高木彬光、角川春樹、峰岸徹、岸田森、檀ふみ、岡田茉莉子、夏木勲、三船敏郎、三橋達也、他
2013/12/25(水)鑑賞、BSフジ放映
<感想>
金田一耕助のパロディ映画だが、以前『牛乳屋フランキー』(1956年)を観た時に、何となく大量のパロディが散りばめられているだろうと感じられはしたのだが、生まれる前に作られた映画の元ネタなど判るはずもなく、もどかしい思いをしたのを思い出し、本作もたとえばMAXIMのCMにカーク・ダグラスが出演したことを知らなければ面白くもないギャグがあったりするので、1979年の思い出がない人には上に述べたことと同じ問題があって不利かもしれない。
それでも、大林宣彦らしく映画をオモチャで遊びながら作っている自由な楽しさがあるのだが、その一方で彼の遊びの時間がいつまでも続くことなく、『転校生』の前で終わってくれて良かったとも思う。
終盤で、横溝正史の作品が単なる推理小説ではなく、おどろおどろしくなければ日本人には物足りないみたいな主張があるが、多分そうなのかなぁと思う。
.