1984年、日本(東宝)、カラー、1:1.85、128分、日本語&英語
【監督】舛田利雄【脚本】笠原和夫【原作】柳田邦男
【出演】堤大二郎、橋爪淳、早見優、丹波哲郎、加山雄三、あおい輝彦、南田洋子、北大路欣也、大門正明、宅麻伸 、加藤武、青木義朗、おりも政夫、中山昭二、森次晃嗣、御木本伸介、神山繁、佐藤允、真木洋子、他
2014/12/09(火)鑑賞、204/12/08(月)NHK-BSプレミアム放映
<ストーリー>
海軍に入隊した2人の若者が、ゼロ戦の試作段階から携わり、それぞれゼロ戦乗りと整備員としてアメリカとの戦いに挑んでいくが、やがて敗戦を迎え、残ったゼロ戦は廃棄された。
<感想>
この手の日本の戦争映画は、どうして「感傷」というオブラートに包んだ「悲劇」しか見せてくれないのだろうか?
そんな映画でなければ、当時を体験した存命中の人々が受け入れてくれないといった(仕方ないかもしれないけど後ろ向きな)理由でもあるのだろうか?
そんな世代が好きそうな石原裕次郎に甘い声で感傷的な挿入歌を歌わせたりしてるのだが、主人公と愛し合う早見優と合わせて、それらの感傷オブラートは、本来描くべきことをボヤけさせる邪魔な存在にしか見えなかった。
ゼロ戦が主役とも言えるから、日米の戦闘機の技術面は詳しいが、感傷とどっちつかずでポイントが定まらない印象。
ストーリーも何の意外性もない予定調和で悲劇が続き、感傷目的の観客の期待に沿っているだけとしか思えない。