シネサルの「映画のブログ」

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「刑事コロンボ『愛情の計算』」 ★★

【原題】Mind Over Mayhem(意味「大混乱を上回る気力」)
1974年、アメリカ、カラー、1:1.33、吹替、73分
【監督】アルフ・シェリ
【出演】ピーター・フォークホセ・ファーラー、他
2015/10/30(金)鑑賞、2015/10/30(金)17:00、BS-TBS放映
<ストーリー>
 研究所の所長マーシャル(ホセ・ファーラー)は、彼が甘やかして育てた息子のニールが他人の研究成果を盗用したことを暴露すると所員のニコルソン教授に言われ、夜にニコルソンが自宅ガレージ内の研究室から出たところを車で轢き殺して家の中に運び込み、でたらめに証拠を残して捜査を混乱させようとした。
 マーシャルは、研究員の1人の天才少年スペルバーグが開発していたロボットにコンピューターを操作させて、マーシャルが研究室にいて操作していたように見せかけてアリバイを作っていた。
 コロンボは、ニコルソンの若い妻で、ニールの盗用に気づいて彼に告白することを説得していたマーガレットがニールと恋仲であることに気づいて、ニールが犯人だと怪しんでいるようにふるまった。
 動揺したニールは盗用を公表したが、コロンボはニールを犯人として連行しようとした。
 そしてコロンボの狙い通り、その場にいたマーシャルが息子を救うために自白した。
<感想>
 軍人相手の研究の指揮を執る程の頭脳明晰な犯人が、でたらめなウソの証拠を数多く現場に残して捜査の混乱を狙うという「オリエント急行殺人事件」方式のトリックを用いて頭脳戦の様相で始まるのだが、狙いもむなしく早い段階で通常モードに戻ってしまう。
 研究所員の天才少年が「スティーブ・スペルバーグ」で、スピルバーグが1971年にコロンボの「構想の死角」を演出していて、1974年当時に映画監督デビューを控えていたことと関係があるのかな?
 登場するロボットは、『禁断の惑星』(1956年)の「ロビー」の上半身を転用して、それに車輪の下半身を付けたものかな?(でも、あっちはMGM製作で、コロンボのユニヴァーサルと別会社なのだが。)
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