【原題】Columbo: Now You See Him(意味「今あなたは彼が見えます」)
1975年、アメリカ、カラー、1:1.33、吹替、88分
【監督】ハーヴェイ・ハート
【出演】ピーター・フォーク、ジャック・キャシディ、他
2017/03/25(土)鑑賞、2014/08/25(月)再放送(NHK-BSプレミアム)
<ストーリー>
魔術師のサンティーニ(キャシディ)は、彼が少年時代にナチス親衛隊員だった秘密を握りギャラを搾り取っていた興行主を、水中脱出マジックの最中に舞台の下に抜け出して射殺した。
コロンボ(フォーク)は、被害者が室内のドアから離れた場所に倒れていたことから、部屋の外から鍵を開ける腕を持つサンティーニを怪しんだ。
コロンボは、他の手品師に聞いてワイヤレスのマイクとスピーカーを使って部屋にいるように見せかけたトリックを見抜いてアリバイをくずし、興行主のタイプライターのリボンに残されたサンティーニの過去を報告する文面を見つけて動機も突き止めた。
<感想>
殺人の用語でもある「トリック」を使うプロの奇術師が犯人という設定なので、謎解きは難しくできそうだが、実際には他の奇術師に聞くことで、奇術師が使いそうなトリックはすぐ判ってしまうし、逆に鍵を開けなければ殺せないことから犯人の目星がつけやすくなっている。
劇中、奇術の幕間に『シャレード』の歌が流れるのは、コロンボの音楽担当のヘンリー・マンシーニの曲だからかな?
犯人役のジャック・キャシディは、『アイガー・サンクション』でも特徴的な役を演じていたが、この翌年の1976年に火事?で亡くなったらしい。