【原題】Columbo: Identify Crisis(意味「身元の危機」)
1975年、アメリカ、カラー、1:1.33、吹替、97分
【監督&出演】パトリック・マクグーハン
【出演】ピーター・フォーク、レスリー・ニールセン、他
2017/03/24(金)鑑賞、2014/08/19(木)再放送(NHK-BSプレミアム)
<ストーリー>
表向きは経営コンサルタントのCIAの幹部ブレナー(マクグーハン)は、死んだと思ってい同僚のヘンダーソン(ニールセン)と遊園地で待ち合わせし、二重スパイであることの秘密をネタにゆすられた。
ブレナーは要求に応じ、ヘンダーソンに新たな仕事として情報提供者の取り引き役を依頼し、夜の海岸におびき寄せて、物盗りの犯行に見せかけて殺した。
コロンボ(フォーク)は、身元不明だった被害者が、海岸のクラブやタクシーやホテルや遊園地の目撃者から、遊園地でブレナーと会っていたことをつきとめ、ヘンダーソンを採用することを検討していたと答えた。
ブレナーが情報提供者役に雇ったメルヴィルにコロンボの捜査の手が及び、ブレナーはメルヴィルを爆殺すると見せかけ、生き残った彼はCIAが追っていたスタインベックが自分を殺そうとしたと証言した。
ブレナーの上司がコロンボと密会し、ブレナーの正体を明かした。
コロンボは、ブレナーのアリバイの証拠だった口述筆記していたテープが最新ニュースの内容を含んでいたことから、夜に録ったように細工した翌朝録音のテープで、スタインベックもブレナーの変装だと見抜き、ブレナーは観念した。
<感想>
今回も、1977年の放送当初はカットされた部分の空白の吹き替えを新たに追加したノーカット版。
「犯人は被害者の近親者」という定番の設定でないので、犯人にたどり着くまでひと手間かかっていることと、犯行をバレないようにする専門家である情報局員という強敵が犯人というのが特徴。
前者は要領よくまとまって短時間でコロンボが犯人にたどり着くが、後者の設定は意外に活かされていない。
最後に犯人が犯行を認めるのがあっさりしてるなど、ストーリー的には密度が薄くて全体的にあっさりしているのだが、雰囲気はおちついていてダレた感じはしない。