シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『道を外した傭兵たち』」 ★★☆

【原題】The Mercenaries(意味「傭兵たち」)
シーズン3、第4話
1968年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約46分
【監督】ポール・クラスニー【脚本】ローレンス・ヒース【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドー、バーバラ・ベイン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーバス、他
2017/04/27(木)再放送(17:58 BSジャパン)、2017/05/03(水)鑑賞
<ストーリー>
 アフリカの外人部隊の司令官のクリム大佐と部下たちは、敵味方区別なく略奪をして、金塊に変えて司令部の金庫室に蓄えていた。
 それの奪還を命じられたIMFは、ローラン(ランドー)が司令部近くにあると噂の埋蔵金を探す下心を持つ傭兵志願者、ジム(グレイヴス)とシナモン(ベイン)は武器の密輸商人に成りすまして司令部に潜入した。
 ジムは大佐と取り引きして金庫室で金塊を確認し、そこに残した目印を目標に、バーニー(モリス)とウィリー(ルーパス)が脱走用のトンネルを通って金庫室の真下から床に穴を開けて、室内にヒーターを入れて金塊を融かして床の穴から回収し、型に入れて再度金塊にし、ジャングル内の空き家に隠した。
 大佐はローランを拷問にかけて埋蔵金の場所として白状したその空き家に案内させ独り占めするためにローランを射殺したが、大佐の銃は前夜にシナモンとジムが色仕掛けで空砲に入れ替えていた。
 大佐はシナモンを人質にとってジムに金塊の運び出しをさせたが、ローランが声色をまねて、大佐が金庫室の金を持ち出したようにみせかける電話を部下にかけ、空の金庫室を見た部下は、番号を知っている大佐の仕業だと思って殺した。
<感想>
 「スパイ大作戦」は、昔観た時の記憶が残っているわけでもなく、作戦の細部は全然覚えてないのだが、この作品だけは例外的に覚えていた。
 理由は「作戦の秘密機器があまりにも荒唐無稽、リアリティ無視で無茶苦茶だった」からだろう。
 金を放射熱で融かすほどの高温のヒーターなら、先に建物の方が火がついたりのダメージを受けるっつーの!
 機器などのテクニカルな作業での科学無視も、悪役が想定した通りに行動してくれることも、あれこれご都合主義だらけ。
 でも、結局はそんな出鱈目なストーリーの作品の方が記憶に残って、このシリーズの特質をより表す点での代表作になったということだろう。
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