シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『盗まれた化学式』」 ★★☆

【原題】The Double Circle(意味「二重の丸(ダイヤル?)」)
シーズン4、第10話
1969年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】バリー・クレイン【脚本】ジェロルド・L・ルドウィッグ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイ、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパスアン・フランシス、他
2017/08/02(水)再放送(17:58 BSジャパン)、2017/08/04(金)鑑賞
<ストーリー>
 敵の連邦人民共和国のミサイル技術がアメリカを追い抜き、対抗するために美術コレクターのラズロが盗んだアメリカの化学式の奪還を命じられた。
 ビルの最上階の12階にある警戒厳重なラズロに自宅をIMFギリアン(フランシス)が訪ね、行方不明になっていた北京の仏像を譲るのと交換に、化学式を彼女の背後にいる仏像の出元の国に渡して欲しいと持ち掛けた。
 立ち去った彼女を、アメリカの科学者を殺したダンソンが尾行し、彼女と接触したバーニー(モリス)がアメリカ情報局員だと見破らせ、ギリアンアメリカのスパイとの正体を明かしながら、引き続きラズロと取り引きを続けた。
 ラザロの真下の11階にそっくりな自宅を作り、エレベーターを操作してそこに警備員を呼んで彼の手形を入手し、バーニーが12階の手形認証を突破してラズロの自宅に忍び込み、壁に埋め込まれた自爆装置付きの金庫の前に、屋上からすき間を開けたウィリー(ルーパス)がそこから下ろしたニセの壁との間に入って、金庫破りを始めた。
 外出したダンソンを、連邦人民共和国の工作員に成りすましたジム(グレイヴス)が拉致監禁し、ラズロに変装したパリス(ニモイ)が11階で金庫を開けて計算式を隠し部屋に密かに移した今日の撮影フィルムを見せ、11階のニセの自宅に連れて行って、仏像は既に隠し部屋にあり、ニセのラズロとギリアンがダンソンと連邦人民共和国を出し抜いて密かに取り引きをしているところを見せた。
 アメリカに寝返るリスクを避けたラズロが、連邦人民共和国の人間を招いて化学式を渡そうとしたが、ニセの金庫の中は空で、ダンソンとの罪の擦り付け合いの末ダンソンに撃ち殺され、ダンソンが隠し部屋にあると言うもそんな部屋はなく、彼も撃ち殺された。
 バーニーは当日追加された新防御装置を見破り、中の化学式の持ち出しに成功した。
<感想>
 本物の自宅の1階下にそっくりなニセモノを作って2つを使い分けるという大胆かつ緻密な作戦と、開始早々明らかになる新しい防御装置を追加したというIMFが知らない危機がもたらすサスペンスに期待したが、後者は敵が簡単にしゃべって早めに台無しになり、前者も終盤になってそれまでとは違って雑なオチになって、期待外れに終わった。
 ゲスト出演者のアン・フランシスが敵と直接対峙するシーンが多くて一番目立っていて、反面レナード・ニモイはラズロに変装しているシーンが多くて彼の出演シーンはわずかだった。