シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『凶悪な時限爆弾』」 ★★

【原題】Time Bomb (意味「時限爆弾」)
シーズン4、第12話
1969年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】マーレイ・ゴールデン【脚本】ポール・プレイドン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイ、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパス、バーバラ・ルナ、他
2017/08/23(水)17:58再放送、BSジャパン、2017/08/25(金)鑑賞
<ストーリー>
 西側から東側の連邦人民共和国の原子力研究所に研究員として潜入していたマレックは、不治の病になって勝手な行動をとり始め、原子炉を核爆発させて首都壊滅を企んでいて、全面核戦争への発展が懸念された。
 マレックは4時に起爆装置が爆発するようにセットして、その前にスイスの病院に治療に行くとの理由で出国する計画を実行した。
 研究所に設置することになっていたステンドグラスの作家に成りすましたジム(グレイヴス)が研究所に潜入し、上空をジェット機が通る時間に、一緒に潜入したバーニー(モリス)が、ステンドグラスが衝撃波で割れたように見せかけ、それを隠れ蓑に同時に地下室の梁を爆破した。
 ステンドグラス修復のために、モデルである首相お抱えの女に成りすましたIMFメンバーのウェイ・リー(ルナ)と、事故調査担当の将校に成りすましたパリス(ニモイ)が研究所に来た。
 調査中にパリスはマレックの薬をすり替え、それを注射したマレックの病状が急変し危篤状態になったが、ウェイ・リーが同じ病気の首相も治したという薬草を彼に飲ませた。
 回復したが意識を失ったマレックをウェイ・リーは搬送させたが、行先は研究所そっくりのセットだった。
 爆発のせいで研究所の壁にヒビがはいり、パリスは建築の専門家と称するバーニーを呼び寄せ、彼は総員を退避させ、一人で原子炉の調査を始めた。
 セットで目覚めたマレックは、崩れた建物の下敷きになって動けなくなっていたウェイ・リーを見つけ、彼女が彼に生き続ける望みを訴えたことで、爆発目前の起爆装置の解除を始めた。
 ジムはそれを見ながらバーニーに本物の起爆装置の解除方法を指示したが、途中でマレックが起爆装置の傷の有無からトリックに気付いて間違った解除方法を選んだことをジムが見抜いて、バーニーに逆の順番を指示し、解除に成功した。
<感想>
 現場を模した別の場所にターゲットを連れて行ってだます作戦は「スパイ大作戦」で良く見かけられるが、完璧に模さないとバレてしまう危険性が高いことを無視していた。
 今回は、わずかな違いに気づいてトリックがバレてしまうという展開にチャレンジして、上手くいっていた。
 でも、マレックが気を失った時は建物の崩壊の危機が発覚する前で、目覚めたら崩壊しかけている状態のセットにいた、というのはつじつま的に合ってないのだが、重要じゃないからOK。
 作戦的には、パリスが何人もの声を担当したり、IMF以外の人を強制的に動かす必要が多かったり、セットが大掛かりだったりで、ちょっと強引。