シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『傷だらけの逃走』」 ★☆

【原題】Hunted(意味「追われる」)
シーズン5、第10話
1970年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】テリー・ベッカー【脚本】ヘレン・ホブロック・トンプソン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・(アン)・ウォーレン、グレッグ・モリス、サム・エリオット、他
2017/11/06(月)17:58再放送、BSジャパン、2017/11/06(月)鑑賞
<ストーリー>
 アフリカの黒人解放運動の指導者であるコールダー博士が重病になったため十年間の強制収容所生活から病院へと移されたが、治療されず白人政府の尋問を受けていた。
 IMFは、博士の救出を命じられた。
 ダグ(エリオット)と白人に変装したバーニー(モリス)が病院に潜入して博士の連れ出しに成功するが、脱出の際にバーニーが脚を撃たれて一人残され、近所の黒人街に住む言葉を発せない若い女マリアンナの家に匿われた。
 ジム(グレイヴス)たちは山中で博士をヘリで逃がした後、レーダーが復旧するまでの10時間以内にバーニーを救出するために街に戻り、パリス(ニモイ)が脚を撃たれた男に成りすましておとりになり、白人街の薬局で医薬品を強奪した。
 危険を冒してまでバーニーを匿い、弾丸を抜く手術までマリアンナが手伝った理由は、革命家の父を今の秘密警察長官に殺されたからで、その時にショックで耳も口も不自由になったのだった。
 警官に変装したジムがマリアンナの家を捜索したが、バーニーを見つけられず帰っていった。
 バーニーはマリアンナを集合場所の倉庫に行かせたが、パトカーが現れたので直前で引き返し、それを見ていたダナ(ウォーレン)から特徴を聞いたジムが耳の不自由だったマリアンナの家に行き、マリアンナの従兄が通報してやって来た警察長官と入れ違いにバーニーとマリアンナを連れ出した。
 警官に成りすましているとバレて追跡されたジムたちは、山中のヘリの着陸地点にたどり着いて飛び立ち、過酷な逃走をしていたパリスがダムにたどり着いたところを縄ばしごで拾って飛び去った。
<感想>
 結論から言えば、見せ場がほとんどない。
 テープの指令は冒頭でほぼ達成され、アクシデントのためバーニーを救出することになったことが本筋になっている変則的な回。
 そのため作戦らしい作戦はなく、「スパイ大作戦」らしい面白さがないのもそのせいなのだが、他の見せ場を用意しようという発想もなかったのか?
 バーニーの弾丸を抜くシーンも、2人の顔のアップだけだったりするし。
 バーニーとマリアンナの間に恋愛っぽいやりとりもあるのだが、これも中途半端でラブロマンスで盛り上げるところまで達してない。