シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『市長室乗っ取り』」 ★★

【原題】Takeover(意味「乗っ取り」)
シーズン5、第14話
1970年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】ヴァージル・W・ヴォーゲル【脚本&原案】アーサー・ワイズ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・(アン)・ウォーレン、グレッグ・モリス、サム・エリオット、他
2017/11/21(火)17:58再放送、BSジャパン、2017/11/21(火)鑑賞
<ストーリー>
 副市長ペックは、裏で操っている市長を知事にすべく、現職知事のイメージダウンを狙って彼が手こずっている学生運動に対して扇動屋ビリーを雇って潜入させて何らかの騒乱を起こし、仲間のロス警部補と共に運動を鎮めて優位に立つことを企んでいた。
 ダグ(エリオット)が武器密売人に成りすまして、多量の銃を積んだ車で信号無視をして警察に捕まり、取り調べをした警部にボスで政治活動の黒幕のジム(グレイヴス)を紹介して釈放され、ジムはペックと会って支援することを約束した。
 ダナ(ウォーレン)も夜に大学に忍び込んで資料を燃やそうとして警備員に捕まり、警察に拘留された。
 バーニー(モリス)が知事の協力で暴動対策の専門家に成りすまして市長を訪ね、市長室内部を密かに撮影すると共に、扇動屋としてダナの手配書を警部補に見せ、ビリーに知らせて彼女を保釈させて仲間に引き入れた。
 パリス(ニモイ)は市長が捨てた昔の恋人の名前を言って彼を呼び出し、母子共に出産中に死んだはずの彼の娘が実は生きていると言い、その日の夜に娘としてダナを市長に会わせ、ダナは口止め料を受け取り立ち去る約束をし、市長を尾行していた警部補がパリスを捕まえた。
 学長室を占拠して爆弾を仕掛け、警官隊が踏み込んだところで学生もろとも爆破させる計画をビリーから聞いたダナは、被害を減らすために、会合で占拠するのを市長室に変更することを提案し、ビリーも了承した。
 取り調べたパリスから市長の娘の話を聞いたペックは、彼女も市長室で爆死させて口封じすると市長に言った。
 ジムが市長室で市長に支援を約束した後、市長室の隣の物置部屋から、バーニーがすり替えた壁を通ってダグとパリスが侵入して市長を眠らせて連れ出し、パリスが変装してすり替わった。
 ジムがペックに「市長はダメであなたが立候補すべきだ」と提言したところに学生たちの市長室占拠の知らせが届き、ビリーだけが市長室から抜け出した。
 市長室から演説するダナにニセ市長が賛同したことで、ペックの指令でビリーが市長を狙撃するも、爆破物処理のために単独で潜入したバーニーに取り押さえられ、腕を撃たれたふりをしたニセ市長がTVカメラに向かって策略を暴露し、ペック以下が捕らえられ、市長には起訴猶予の代わりに証言を知事が要求していることをIMFが伝えた。
<感想>
 「スパイ大作戦」の元々の面白さは、作戦の荒唐無稽さと、特殊装置の見た目の面白さが特長だった。
 しかし、シーズン5ともなってネタ切れになったせいか、作戦はストーリーを成立させることに精いっぱいで、「ターゲットがこう行動してくれるだろう」という不確実な作戦がその通りに進むご都合主義を多用するようになり、画的な見た目の面白さはほとんど見られなくなってしまった。
 この作品のように「目立ったアラはないが特別に面白くはない」程度の物しか今後は観られないのだろうか?
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 このシーズン5の14話の少し前の回あたりから、バーニーが色付きのメガネをかけ、ウィリーが登場しなくなってダグに取って代わられたようになったが、はたしてこの変化は今後も続くのかな?