シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

『チャイナガール』 ★☆

【原題】China Girl

1942年、アメリカ、日本未公開、モノクロ、1:1.33、95分、英語&中国語&ニセ日本語

【監督】ヘンリー・ハサウェイ

2011/11/10(木)05:50 WOWOW放映、2021/02/03(水)鑑賞

字幕:篠原有子

【ストーリー】

 真珠湾攻撃の前の1941年11月。

 中国で義勇軍に参加して日本軍と戦うアメリカ人たちがいた。

 しかし、ウイリアムス(ジョージ・モンゴメリー)は、お金のために「ビルマルート」を撮影する特ダネを狙って中国で活動していた。

 彼は日本軍に捕まったが、脱走して飛行機でビルママンダレーに逃げる。

 そこで、中国女性のヤン(ジーン・ティアニー)と恋に落ち、ビルマルートに行くことをためらう。

 ヤンは、昆明の学校に戻り、ウイリアムズは彼女を追う。

 そこで空襲にあってヤンは死に、ウイリアムズは正義のために戦う事に目覚める。

【感想】

 1942年製作のアメリカ映画なので、敵国日本との戦意高揚映画として作られた作品。

 日本軍から脱走するところはまだ見どころがあったが、マンダレーに行ってからはパッタリとこれといって何も起きなくなる。

 そして、終盤はなんだか行き当たりばったりの唐突なストーリー展開になるという、ハサウエイ監督にしては変てこりんな作品。

『半分ノ世界』 ★★

2014年、日本、15分、カラー、1:1.78

2021/01/03(日)鑑賞、2021/01/03(日)放映(WOWOW)

【監督】斎藤工

【ストーリー】

 母のために絵を描いていた女子高生が、母が病死して何も描く気にならなくなり、嫌な世の中を見ないために左目に眼帯をするようになった。

 学校の自分の机に、母に描いて見せた灯台が描かれていて、絵は毎日少しずつ動いていった。

 同じ机を使っている夜間部の生徒が描いたと気付き、絵を通してその人と会話をしていくうちに、前向きな気持ちになれて、その灯台の場所で2人は出会った。

【感想】

 短編なので、簡単なストーリーの軽い内容。

 主人公が驚いたときに、フィルムのノイズのようなカットを挟んだりして、映像的なこだわりを見せていた。

『second』 ★★

2019年、日本、カラー、1:2.35、日本語、5分

【監督&脚本&製作】岡本貴也

参照リンク:

https://www.youtube.com/watch?v=Xs9ET-q1yYQ

https://www.ashitanoshow.tv/blank-84

https://tachikawaeiga.com/5kai/5kaiprog/

2019/12/17(火)04:00放送、10分、TOKYO MXTV、2019/12/17(火)鑑賞

【ストーリー】

 車にひかれて死が迫ったサラリーマンの男は、路上に横たわって人生を振り返って、好き勝手に自由に生きる別の人生の妄想を始める。

 でも、自然に暮らしていた普通の自分の人生の良さを思い直し、事故現場に現れた妻の力で息を吹き返した。

【感想】

 カット割りが速いとは気づいていたが、大半のカットがきっちり1秒間なのは後で知った。

 BGMが様々なテンポだったなどの理由から気付かなかったと思うが、気にならなくて良かったと思う。

 速いカットで展開を速くして詰め込んだ感じだが、5分という尺をテンポよく気分良い作風の作品に仕上げるとしたら、ストーリー性やドラマ性を重視するよりこの作り方の方が合っていると思う。

『さらち』 ★★

2018年、日本、カラー、1:1.78、日本語、9分

【監督&脚本&製作】手塚悟

参照リンク:

https://www.youtube.com/watch?v=VbxOWOwZUTU

https://www.ashitanoshow.tv/blank-84

https://tachikawaeiga.com/5kai/5kaiprog/

2019/12/17(火)04:00放送、6分、TOKYO MXTV、2019/12/17(火)鑑賞

【ストーリー】

 ミュージシャンの男が以前住んでいたアパート跡の更地を訪ねると、隣に同じように訪ねてきて泣き崩れた女と出会った。

 彼女を気にした通りがかりのおばさんが女を自宅に連れて行き、男は1人残された。

【感想】

 タイトルとナレーションがフランス語。

 でも、短編映画は直感で観る作風の方が合っていると思うので、フランス語の日本語訳字幕を読んで考えながら観るような作風は、頭を使う方に気を取られて合ってないと思った。

 とはいえ、「フランス映画っぽくしたのはミスチョイスで、別の良い選択肢があった」とも言い切れないのだが…。

『就職面接』 ★☆

2019年、日本、カラー、1:1.78、日本語、9分

【監督&脚本&製作】千村義也

参照リンク:

https://www.ashitanoshow.tv/blank-84

https://tachikawaeiga.com/5kai/5kaiprog/

2019/12/17(火)04:00放送、TOKYO MXTV、2019/12/17(火)鑑賞

【ストーリー】

 製薬会社の面接会場に、世間知らずな志望者たちがやって来る。

 2人の面接官にもドラマが起こる。

【感想】

 「急遽作った作品」とのことで、その言葉通り作りは安直っぽい。(「面接会場」と書いたホワイトボードを背後に置くなんて、アダルトビデオみたい。)

 それはたいして気にしないのだが、ジャンルがただでさえ難しそうな「コメディ」なのに、さらにその中でもテンポや抑揚の取り方が少しでも間違えると笑いを取れない「ナンセンス」系なので、「難しいジャンルだったかな?」という結果。

『桃の缶詰』 ★★

2018年、日本、カラー、1:1.78、日本語、10分

【監督&脚本&製作】川上信也

参照リンク:

https://www.ashitanoshow.tv/blank-79

https://www.shortshorts.org/2018/prg/ja/2236

2019/12/03(火)04:00放送、10分、TOKYO MXTV、2019/12/03(火)鑑賞

【ストーリー】

 桃の缶詰が大好きで、最後の晩餐のためにとお守りのようにそれを持って海外に長期撮影に行くカメラマンの男。

 留守がちな事に不満な同居する女が「桃よりも、残される私の気持ちも解ってよ」と言った事で、男は缶詰をおいて北極にクジラを撮りに行って帰らぬ人となる。

 女は残された缶詰に八つ当たりするが、海辺でクジラになった男の幻影を見て、一緒に缶詰を食べた。

【感想】

 10分と短い作品なのでストーリー性はないが、CMを手掛けている監督ならではの、CMの印象も感じる映像と演出が手堅い。

 海に行くところで話が飛んでいるのだが、クジラを見たから缶詰を食べようと思ったのではなく、家を出た時から海で食べると決めていたのかな?(桃缶を開けるには、缶切りも持って行かないといけない)

 そこが少しひっかかったけど、たいした問題ではない。

『ペールブルーがかさなる』 ★☆

2019年、日本、カラー、1:1.78、日本語、30分(放映時25分)

【監督& 脚本&編集】田中麻子

参照リンク:

https://www.ashitanoshow.tv/blank-79

https://www.youtube.com/watch?v=f1-6AKydOR4

2019/11/26(火)04:00放送、25分、TOKYO MXTV、2019/11/26(火)鑑賞

【ストーリー】

 23 歳の留凪は、天職を見つけられずバイトを転々とし、友人が働くスーパーのレジ打ちの仕事に就いた。

 会社員の兄が、上司に押し付けられるだけの仕事にやりがいを見失い、留凪は今の仕事に向き合って意義を感じ始めている気持ちを兄に話し、2人の人生は続いていく。

【感想】

 やりがいを見つけられずに見た目ルーズな日々を送る登場人物たちの話で、作風もそれに合わせてボソボソしゃべって緩い感じ。

 一方、様々な短編映画を見た上の印象では、短編は長編のようにストーリーをじっくり描くのではなく、勢いを前面に出してテンポを速くして短時間に詰め込んで収める方が面白くなる気がする。

 どちらかが正解とは決まってないとは思うけど…。