【原題】Marie Antoinette
2006年、アメリカ=フランス=日本、カラー、1:1:85、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビー・デジタル/SDDS/DTS、123分、字幕(松浦美奈)
【監督&脚本&製作】ソフィア・コッポラ
【出演】キルステン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン、リップ・トーン、ジュディ・デイヴィス、他
2007/03/16、109シネマズグランベリーモール
しばらく更新していなかったのは忙しかったから(そして今も)で、映画もほとんど観れてない。
物理的にはそんな不自由な状況の反面、精神的には最近感覚的に鋭くなっていてやたらと昂ぶることが多く、クリエイティブなそっち方面に没頭したいのに状況が許さないという拷問を受けているような状態。
でも、イライラ感を強くしてもボーッとして仕事が手につかなくなっても得なことはないので、気持ちの昂ぶりを仕事のモチベーションアップに結び付けようとしている。
そのためにやっていることは、頭の中でお気に入りの映画を上映させることで、今日は『マリー・アントワネット』。
ヴェルサイユ宮殿でのパーティで夜明かしをしたアントワネットと友達たちが、ニュー・オーダーのBGMに乗って楽しそうに庭にくりだし、そこで夜明けを迎えるシーンの高揚感がとても好き。
この映画で、アントワネットは自分の感性を大事にし、それに従って自由に行動することで充足感を感じることを生きがいとしているように感じられ、それは『下妻物語』(2004年、★★★☆)にも通じている。
私は、他者に対しても自分の趣味を押し通そうとするような女性的な考え方は嫌いで、他者に対しては他者の立場に立った客観的な姿勢をとるべきだと思っていたのだが、ひょっとしたらそんな冷めた男性的な考え方より、他人がどう言おうと自分が『好き』だと思えることが大事で好きなことを貫く女性的な生き方の方が自分にとって理想なのではないかと、この2作品から感づかされた。
忙しくて不自由な状況だからこそ、せめて頭の中だけは感性のままに自由に振舞って前向きに暮らしたいと思う今日この頃なのでした。