2008年、日本(東宝)、カラー、1:2.35、35ミリ上映、ドルビーステレオSR-D-EX
【監督&脚本】三谷幸喜
【出演】佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行、小日向文世、寺島進、戸田恵子、伊吹吾郎、香川照之、甲本雅裕、近藤芳正、梶原善、堀部圭亮、山本耕史、市川亀治郎、市川崑、香取慎吾、中井貴一、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文、天海祐希、唐沢寿明、他
2008/08/03(日)14:20-16:50鑑賞、109シネマズグランベリーモール1、約40人
多くの人々が対立したりなどのドタバタを繰り広げながら、主にものづくりなど「何か」を成し遂げるこれまでの三谷作品の流れを汲んでいる。
今回は特にその「何か」に「映画」が深く関わっていて、これまでの「脚本家=作者」の特別な立場の個人の視点から、映画を愛する者たちの一員としての視点に変わっていて、この映画に描かれる「映画愛」は好感が持てるものになっている。
ストーリー的にも、「特別な立場の個人の視点」が無くなったおかげで、アイディアにあふれた、純粋に気楽に楽しめる娯楽作品になっている。
ただし、結局はそんなに楽しめなかったのだが、その理由は全体的に勢い不足、振り切れ感不足、テンポが快調でない、など。
西田敏行演じるボスは、もっと怖さを出すために、ヘマをした手下を気前良く殺すとかした方が良かったんじゃないの?
妻夫木君はもっとオーバーに慌てふためいて、映画を引っ掻き回した方が面白くなったんじゃないの?
映画のテンポを1.5倍速ぐらい速くしてドタバタ感を高めた方が楽しい映画になったんじゃないの?などと思ってしまったほど、テンションが高くなかった。