先週、テレビ番組に『沈まぬ太陽』の宣伝で渡辺謙が出演していて、その中で
「『沈まぬ太陽』は24年ぶりにインターミッションのある邦画」
と言っていた。
もちろんこれは明らかな間違いなのだが、渡辺謙が無知だということではなく、おそらく配給会社か宣伝担当の誰かの不十分な調査結果で作られた資料を元にした発言だろう。
それではどう間違っているのか、最近のインターミッションのあった邦画を挙げてみよう。
『沈まぬ太陽』 2009年公開、3時間22分、東宝
『愛のむきだし』(★★★☆) 2009年公開(今年)、3時間57分、ファントム・フィルム
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TURE)2/Air/まごころを、君に』(★★★) 1998年公開(11年前)、2時間40分、東映
『1000年刻みの日時計 牧野村物語』 1987年公開(22年前) 3時間42分、小川プロ
『東京裁判』 1983年公開(26年前)、4時間37分、東宝東和
『大日本帝国』 1982年公開(27年前)、3時間0分、東映
『二百三高地』 1980年公開(29年前)、3時間5分、東映
『不毛地帯』(★★) 1976年公開(33年前)、3時間1分、東宝
『華麗なる一族』(★★) 1974年公開(35年前)、3時間31分、東宝
まあ、『沈まぬ太陽』を配給している東宝にとっては、松竹、東宝、東映、角川、日活が配給した実写の映画だけが邦画だと思っているのかも。