2010年、日本、カラー、1:1.85、35ミリ上映、ドルビー、100分、日本語&タガログ語?
【監督】吉田大八【原作】西原理恵子
【出演】菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、畠山紬、宇崎竜童、夏木マリ、江口洋介、加藤虎ノ介、山本浩司、本田博太郎、ムロツヨシ、他
2010/06/01(火)14:55-16:45鑑賞、109シネマズグランベリーモール10、約30人/86席
吉田大八監督の前作『クヒオ大佐』(★★☆)は、やっぱり一筋縄ではいかない映画だったんだなぁ、と改めて思った。
彼は、一言で言えば「脳内映画」の作り手なのか?
『パーマネント野ばら』で示される「真実」は、客観的に1つしか存在しないのではなく、主観的な真実が人それぞれに存在している。
そして、個人の想いを大きく突き動かすものの1つが「恋愛」。
一見、バラバラな主観が共存する歪んだ世界は好ましくないように思えるが、均一な世界よりも、一人ひとりが自分の想いを自由に押し進めて、それによる不均一を受け入れて自分とは違う他人を認めると同時に自分も肯定するようなこの映画の世界の方が、愛にあふれていて素敵だと思えた映画だった。
ところで、「映画を悪くしないためには、ケータイ電話を登場させないこと。」という法則でもあるのだろうか?
この映画でも、電話はピンク電話と電話ボックスの緑電話だけだった。
それからあまり気にならないことだけど、この映画ってストーリーに大穴があるんじゃないの?
その大穴とは…、「菅野美穂演じる主人公は、たいして好きでもない男と結婚したのか?」ということ。
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