シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 『呪われた者たち』 ★★☆

【原題】These are the Damned(意味:呪われた者たち)
1963年、イギリス、モノクロ、1:2.35、95分、英語(日本語字幕)
【監督】ジョセフ・ロージー【原作】H・L・ローレンス
【出演】マクドナルド・ケリー、シャーリー・アン・フィールド、オリヴァー・リード、他
2013/11/11(月)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
 イギリスの海辺の町に来た中年のアメリカ人観光客サイモン(ケリー)が、話しかけてきた若い女ジョーン(フィールド)について行くと、彼女の兄キング(リード)率いる不良たちから強盗にあった。
 兄から離れようと思っていたジョーンがサイモンのヨットの停泊場所に現れてヨットに乗り、キングたちがバイクで追いかけた。
 人里離れた崖っぷちの家に2人は身を潜めたが、キングたちに追われるうちに隣の軍事施設に逃げ込み、そこで極秘に管理されている、死人のように体温がない子供たちに助けられ匿われた。
 後を追ったキングも2人に合流したが、ジョーンとキングは急激に体調を崩した。
 サイモンたちは子供たちを逃がそうとして兵士たちと争うが、兵士のガイガーカウンターで子供たちが放射線を発していることを知った。
 子供たちは連れ戻され、胎内で被曝しても死ななかった子供たちを研究することで全面核戦争に備えようとしていた軍の秘密を知った者たちは殺されていった。
<感想>
 前半と後半で別な映画のようなストーリーはどうかと思うが、不良グループがテーマ曲を口ずさみながら行動したり、軍事施設の隣に住む施設の司令官の恋人が粗削りな彫刻を作る儚いイメージなど、ジョセフ・ロージー監督の演出が光る、硬質な魅力のある作品。
.