シネサルの「映画のブログ」

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 『鉄くず拾いの物語』 ★★☆

【原題】Epizoda U Zivotu Beraca Zeljeza / An Episode in the Life of an Iron Picker(意味「鉄くず拾いの生活におけるとある挿話」)
2013年、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ=フランス=スロベニア、カラー、1:1.78、74分、ボスニア語&ロマ語(日本語字幕)
【監督&脚本】ダニス・タノヴィッチ
【出演】セナダ・アリマノヴィッチ、ナジフ・ムジチ、他
2013/12/01(日)鑑賞、シネマート六本木
<ストーリー>
 鉄屑をリサイクル業者に持って行ってお金を得ているボスニア=ヘルツェゴビナの村に住むロマの男が、流産して命が危ない妻の手術費用を捻出しようと苦労する実話を、当人たちが出演して再現した作品。
<感想>
 台詞の少ない主人公が黙々と動く姿を、主に背後からカメラで追う、『ロゼッタ』などのダルデンヌ兄弟スタイル。
 ただし、本作は主人公の実生活を、誇張なく平易な描写を目指してそのスタイルを採用したと思われ、自然な印象を受ける。
 小さな子供2人が、ストーリーとは無関係に勝手にはしゃぐ姿を長時間映しているのだが、作品のリアリティを増すのに貢献しているのと、重くなりがちな題材の雰囲気を和ませていて良かった。
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