シネサルの「映画のブログ」

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 『エヴァの告白』 ★★☆

【原題】The Immigrant(意味「移民」)
2013年、アメリカ、カラー、1:2.35、英語&ポーランド語(日本語字幕)
【監督&脚本&製作】ジェームズ・グレイ、他
【出演】マリオン・コティヤール エヴァホアキン・フェニックスジェレミー・レナー、他
2014/02/04(火)鑑賞、有楽町朝日ホール
<感想>
 ホアキン・フェニックス演じる男ブルーノの謎めいたキャラが強力に物語を引っ張っていた。。

 彼は警察や役人に通じていて、マリオン・コティヤール演じるアメリカへの移民マリアを裏で入国させ、自ら率いるストリッパー兼娼婦のグループの一員にしてしまうのだが、最初からエヴァに好意を抱いているかのように、決してエヴァに強決してエヴァに強要しない。
 ヒモよりは親身で、芸能プロの社長よりはヤクザっぽいという立ち位置で、商売用の女性達を家族同然と公言するなど、嫌悪と好意の混じったユニークさに惹かれた。

 よって、エヴァが裏の商売に手を染めていく課程におけるブルーノとのやり取りの微妙さを見せる前半は面白かったが、その威力が薄れる後半などのシーンでは、(例えば、後半大きく物語が動く三角関係での事件のシーンが緊張感に欠けてたりなど)色々と粗が目立った。
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