【原題】The Wolf of Wall Street(意味「ウォール街の狼」)
2013年、アメリカ、カラー、1:2.35、179分、英語&仏語(日本語字幕)、R18+
【監督&製作】マーティン・スコセッシ【原作】ジョーダン・ベルフォート
【出演&製作】レオナルド・ディカプリオ
【出演】ジョナ・ヒル、マシュー・マコノヒー、ロブ・ライナー、ジャン・デュジャルダン、他
2014/02/13(木)鑑賞、MOVIX橋本5鑑賞
<感想>
株の違法取引で大金を得て、その後発覚して投獄されることになる男の実話なので、基本的には「こんな人間がいました」の話。
印象としては、ひたすら薬物付けでラリっていた『ラスベガスをやっつけろ』に近い。
何が諸悪の根源かと言えば、最近の日本でも作曲家のゴーストライター問題や食品の偽装表示があったように、多くの人間が「過大評価」をしてしまうということであり、その心の弱さに付け込むことが出来ればお金を搾り取るれるということなのだろう。
あとは、そうした作られた偽物の価値の世界で生きていることを、薬物などの力を借りて自らを前のめりな精神状態にし続け自覚しないようにすることも秘訣ということか。
一番解らないのは、あれだけ薬物付けだと禁断症状で後戻りのできない体になっていると思うのだが、薬物依存の危険性が薄い気がするのは何故だろう?
スコセッシってもういい歳のはずなのに、作品からはそれを全く感じさせないのには感心。