シネサルの「映画のブログ」

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「刑事コロンボ『汚れた超能力』」 ★☆

【原題】Columbo Goes to the Guillotine(意味「コロンボ、断頭台に登る)
1989年、アメリカ、カラー、1:1.33(1:1.78で放映)、吹替、89分
【監督】レオ・ペン
【出演】ピーター・フォーク、アンソニーアンドリュース、他
2015/12/02(水)鑑賞、2015/12/01(火)17:00、BS-TBS放映
<ストーリー>
 透視能力のあるエリオット(アンドリュース)は、彼の採用を検討している軍がニセ超能力者を暴くことで有名なマジシャンに依頼したテストを受けた。
 エリオットは、遠隔地で撮影したインスタント写真の絵柄を瞬時に当ててテストをパスした。
 実は、2人はかつて師弟関係にあった時に、アフリカでイカサマがバレて投獄され、マジシャンだけ出し抜いて出獄していた。
 それを恨んでいたエリオットはマジシャンの研究室を訪ね、手品用のギロチンで死んだように見せかけて殺した。
 現場の状況から事故死でも自殺でもなく殺人だと見抜いたコロンボは、インスタント写真のトリックを暴き、エリオットが殺人のトリックの口封じにギロチンで彼を殺そうとしたことで殺人も暴いた。
<感想>
 まず、コロンボが出てくるまでが約30分と長すぎる。
 その後も、手品好きの少年の助言で超能力を暴くのが捜査という感じがしないなど、全体的に謎解きの要素が弱い。
 なぜかジェラール・フィリップに似ている犯人役も魅力に欠け、さらに彼を吹き替えている有名声優が、本作のように居丈高な台詞回しで嫌味を感じさせることが多く、日本の声優の演技過剰の象徴だと思っている。