シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『敵の作戦に乗れ』」 ★★

【原題】The Missile(意味「ミサイル」)
シーズン5、第16話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】チャールズ・R・ロンド【脚本】アーサー・ワイズ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・(アン)・ウォーレン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパス、他
2017/11/28(火)17:58再放送、BSジャパン、2017/11/28(火)鑑賞
<ストーリー>
 兵器メーカーの組織コンサルタントのリードの正体は敵側スパイで、調査のためとして兵器テストセンターに来て、センター勤務の秘書のドリスと共にテスト中のミサイル電子誘導装置の情報を盗むことを企んでいて、IMFは彼に偽物をつかませることを命じられた。
 IMFはセンター長の協力の元ドリスをスパイ容疑で逮捕し、彼女と深い仲になって丸め込まれた上司のウィラードを解任し、装置と設計図を贋物にすり替え、ジム(グレイヴス)はウィラードに、ダナ(ウォーレン)はドリスに成りすましてリードを待つことにした。
 ダナがドリスの車で帰宅すると、車が故障したので修理工場に行き、そこの修理工のヘッカーがダナを昔なじみの女だと誤解した。
 翌日、リードがセンターに来て、ダナに帰宅後にウィラードを自宅に呼ぶように命じ、そこで2人の熱愛ぶりを盗撮し、写真でジムを脅して実験室に連れて行くように脅した。
 リードがダナの家に行き、誘導装置奪取後に、ジムを車に仕掛けた無線誘導装置で事故死させるか、それが失敗したら写真のネガを取りに暗室に行かせて部屋に閉じ込めて自動発火装置で焼死させる計画を話し、ダナがそれをジムに電話で知らせようとしたとき、家を監視していたヘッカーが彼女を薬で眠らせて誘拐した。
 パリス(ニモイ)とバーニー(モリス)はダナを探し、現場に残されたダナが引きちぎった作業服の胸ポケットから、修理工場に勤めるヘッカーを突き止めた。
 リードがセンターに来て、ジムがリードを実験室に連れて行って誘導装置と設計図を撮影し、リードの片腕が誘導装置を仕掛けたジムの車に乗せて、写真がある写真屋に連れて行くべく、彼の車でジムの車を先導した。
 ヘッカーが精神異常の殺人犯だと知ったダナは、彼に調子を合わせてすきを見て脱走したところに、麻酔薬から薬局で居場所を調べたパリスたちが駆けつけてヘッカーを取り押さえ、ダナはジムの車の車載電話に、車を遠隔操作して事故死させることを伝えた。
 山道でリードがジムの車を遠隔操作して崖から落としてジムを殺せたと思って立ち去ったが、ジムは直前で脱出に成功していた。
<感想>
 ターゲットの思惑通りに進んでいると思わせて、あとは口封じの方法を突き止めて回避するだけの簡単な作戦なのだが、ダナが謎の男に誘拐されるというアクシデントが起こるのがイレギュラーなストーリー。
 他にも、ジムを殺そうと思って仕掛けられた暗室で、バーニーがうっかり死にそうになるという予想外のことが起こるなど、いつもの「スパイ大作戦」のように展開しない意表をついたストーリーで、先の読めない緊張感をもたらそうとしているのだが、元々の作戦の地味さはそれだけではカバーしきれなかった。
 ダナがヘッカーの部屋から脱出するきっかけが、フライパンでハンバーグを焼いてヘッカーに味見をさせて彼がフライパンに顔を近づけたところに水をいれて湯気でひるませるのだが、フライパンに顔を近づけすぎたところがご都合主義。
 バーニーの色眼鏡が再び復活した。