シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『地雷原突破!』」 ★★

【原題】The Field(意味「フィールド/原」)
シーズン5、第17話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】レザ・バディ【脚本&原案】ウェズリー・ラウ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・(アン)・ウォーレン、グレッグ・モリス、サム・エリオット、他
2017/12/04(月)17:58再放送、BSジャパン、2017/12/04(月)鑑賞
<ストーリー>
 地上攻撃用の核爆弾を搭載した人工衛星を某敵性国家が打ち上げ、IMFはその破壊を命じられた。
 ジム(グレイヴス)が軍施設に忍び込み、アドリア海の孤島にある衛星のコントロール基地を取り囲む地雷原の設計図を盗み出した。
 その開発者であり、金と女の問題を抱え金と引き換えにアメリカから亡命したノリスを、パリス(ニモイ)たちが彼の自宅で待ち構えて帰宅した彼を薬で眠らせ、パリスが彼に成りすまして基地に潜入しようとしたが、ノリスはその前に会っていた恋人が彼の身辺調査をするスパイだと気づいて彼女を射殺し、死体が発見され女の上司の秘密警察はノリスを疑った。
 海から島に潜入したバーニー(モリス)が一部の地雷を爆破したため、基地の指揮をとる将軍が誤動作と思って設計者のノリスを調査のために島に呼び、彼に成りすましたパリスの提案で爆発した区域だけ地雷をオフにし、そこを通ってバーニーが基地に潜入し、衛星コントロールのコンピュータの基盤をすり替えた。
 ジムとダナ(ウォーレン)とダグ(エリオット)がノリスの部屋にいた所に、ノリスを追う秘密警察がやって来て、電話で基地の将軍にスパイが殺されたことを話し、将軍はパリスを逮捕し、オフにしていた地雷を作動させ、バーニーは脱出できなくなった。
 パリスがヘリで本部に護送されるのを迎えるために秘密警察がノリスの部屋を去り、立ち聞きしていたジムたちは、ノリスを目覚めさせて心臓発作で気絶したように見せかけ、秘密警察に成りすましたジムがノリスを尋問して、凶器の拳銃のありかを聞き出し、ダグが行って銃を確保した。
 パリスが尋問を受けている捜査本部にIMFが乗り込み、ダナがノリスの後をつけている元恋人で殺人を目撃した証人としてパリスと対峙し、2人は話を合わせて実は新恋人に嫉妬したダナが殺したと白状し、警官に成りすましたダグに連行されていった。
 疑いが晴れたパリスは基地に電話して、誤動作を防ぐために区画を再度オフにするように指示し、バーニーは地雷原を通って脱出し、軌道それた衛星は大気圏に突入して燃え尽きた。
<感想>
 電子制御の地雷原に守られた基地を技術と作戦とで攻略する話なのかと思いきや、地雷原攻略は意外に単純で、むしろアクシデントが起きて予定外の対応を迫られ、観ている方も先の展開が読みにくくなることで注目することを狙った作品。
 それはある程度は狙い通りだったのだが、初期作品のように作戦の緻密さと面白い秘密装置で困難を克服するストーリーの方だったらもっと面白かったかも、と思った。
 そんな作品がシーズン5になってめっきり減ったのは、複雑なストーリーのネタが切れて簡単には思いつかなくなったからかな?
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 細かいことを言うと、ストーリーに穴が多い。
 アクシデントで予定外に必要になった警官の制服とかが簡単に入手出来ている。
 ジムが地雷原の設計図を盗んだ目的が判らない。
 地雷原の構造を知る必要があったかと言えば、作戦作成時にすべてわかっていたどころか、地雷のオンオフを察知するセンサーまで持っていた。
 パリスが地雷開発者に成りすますための小道具に過ぎないとも考えられるが、設計図は極秘資料で軍施設に保管されていたから、急に自宅から呼び出させて持って来るはずがない、などなど。