シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『祝賀パーティー(偽装パーティー)』」 ★★☆

【原題】The Party(意味「パーティー」)
シーズン5、第22話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】マーレイ・ゴールデン【脚本】ハロルド・リヴィングストン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・アン・ウォーレン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパスサム・エリオット、他
2017/12/12(火)17:58再放送、BSジャパン、2017/12/12(火)鑑賞
<ストーリー>
 アメリカでスパイ活動をしていたバニン大佐は、アメリカにいる東ヨーロッパ人民共和国のスパイのリストを隠し、彼の妻で政府要職ののオルガに電話で謎の数字を言った後に逮捕され、自己催眠でその数字の意味も記憶から消してしまい、彼を動かしていたミシェンコ領事もリストを探していた。
 ジム(グレイヴス)とダグ(エリオット)が、本国の秘密警察に成りすまして大佐に面会し、捕虜交換で帰国できる予定だと伝えたが、刑務官の中にいる部下からこのことを聞いた領事は、彼に大佐の口封じを命じた。
 共和国に行ったパリス(ニモイ)は秘密警察に成りすましてオルガに面会し、アメリカに同行して、大佐がリストのありかを漏らしてないかを探る仕事を命じて連れ出したが、オルガが行方不明になったことは領事に伝わった。
 バーニー(モリス)が領事館に忍び込み、動力室に時限爆弾を仕掛けた後わざと捕まり、革命25周年記念パーティーが開かれる1時間後に核爆発が起こると知った領事は、バーニーと見張りを動力室に残してバーニーに爆弾の解除をさせ、残り全員を領事館から退避させた。
 マンホールから領事館に通じる抜け穴を掘っていたウィリー(ルーパス)は、エキストラのパーティー出席者を領事館内に送り込み、大佐を引き取ったジムとダグ、オルガを連れたパリスも領事館に入り、パーティー会場で大佐夫婦は再会した。
 パーティーの物音が通風孔を通って動力室に聞こえたことで、見張りの男はパーティー会場に上がったがダグが彼を気絶させ、パリスが代わって爆弾が解除されたことを無線で領事に伝え、領事は領事館へと向かった。
 小部屋で2人きりでいた大佐夫妻が会場に戻るとそこはもぬけの殻で、領事も現われてすべてはアメリカの仕組んだ芝居だと判り、領事は簡単に騙された大佐が口を割ったと疑い出し、大佐は無実を証明するため夫人に番号を言わせ、それがリストを隠したバスの番号だと思い出したと口走った。
 盗聴していたIMFはバスがある整備工場に先回りしてリストを見つけ、現れた領事の目の前で大佐を連行して刑務所に戻した。
<感想>
 作戦の見た目が面白さに欠けるというシーズン5の特徴はこの作品でも見られるのだが、今回は込み入った作戦を穴が気にならない展開で見せていて、ターゲットも諜報員なので注意力が鋭く手強いので、本格的なスパイものとして「渋く」まとめられた感じだった。
 (それでも、パリスが秘密警察に成りすましたことが簡単にバレやすかったり、爆弾を本物っぽく見せるために解除を難しくして危うく間に合わなさそうだったり、リストのありかを口走らなければすべてがパーだったりで、実はかなり危なっかしい作戦だったのだが。)
 架空の国名「東ヨーロッパ人民共和国」は、パーティーでコサックダンスを踊っていたけど、革命25周年だから、ソ連以外の第2次大戦の後に建国された国となる。
 モデルはどこかな?ポーランドブルガリア