シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『核武装条約書(死体は一切関知しない・・・)』」 ★★

【原題】The Catafalque(意味「棺台」)
シーズン5、第19話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】バリー・クレイン【脚本】ポール・プレイドン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・アン・ウォーレン、グレッグ・モリス、サム・エリオット、ジョン・ヴァーノン、他
2017/12/18(月)17:58再放送、BSジャパン、2017/12/18(月)鑑賞
<ストーリー>
南米の国の首相と後継者候補の彼の弟の息子ラモーン(ヴァーノン)が、敵性国家から核ミサイルを導入し、アメリカを狙うに秘密条約を締結し、それを公表して阻止することとをIMFが命じられた。
 パリス(ニモイ)はラモーンの車に乗って彼を待ち伏せ、乗ってきた彼にアルフレッドと名乗って「20年前にラモーンの亡き父は旧政府軍に射殺されたのでなく首相に暗殺されたのであり、それを知って事前に本人に忠告しに行ったが捕まってしまった父を刑務所から釈放しろ」と言って逃げ去った。
 翌日、ダナ(ウォーレン)がラモーンに接触して自分の部屋に誘い、色仕掛けで彼の拳銃をすり替えると、ダナの恋人に扮したダグ(エリオット)が飛び込んで、起こってダナたちを拳銃で撃とうとしたので、ラモーンが空砲を撃ってダグが死んだふりをし、駆け付けた警官扮したIMFがにラモーンを逮捕すると言って薬で眠らせ、目覚めると刑務所に収監されていて、看守の幹部に扮したジム(グレイヴス)は、首相が殺人容疑の逮捕状にサインしたとラモーンに話した。
 ラモーンの独房の壁に穴が開き、アルフレッドが話した彼の父のマルティンに扮して入って来て、ラモーンの父を首相が暗殺した詳細を記した日記が行方不明でどこかにあるはずだと話し、ラモーンはマルティンを残して1人で穴を通って独房を抜け出し、ジムがアルフレッドを連行してきたところに出くわして、ラモーンとアルフレッドは脱獄した。
 アルフレッドは、父がろう人形を作っていた話をし、それを聞いたラモーンは、永久保存されている彼の父の遺体の棺がまつられている首相官邸(?)にアルフレッドと行くと、遺体はあらかじめバーニー(モリス)とダグが天井裏から棺を引き上げて、蝋人形にすり替えて元にもどしてあり、中から見つかった日記を持ち去った。
 日記には、ラモーンの父は遺体の蝋人形を作って死んだと見せかけ、実は頭脳を破壊され療養所に隠されたと書かれていて、そこに行って会った俳人の男を父だと信じた。
 行方不明のラモーンの大捜索を彼の拘束目的だと勘違いしたラモーンは、復讐のための資金獲得のために条約書を盗み出してゆすろうとして首相官邸に行って金庫から取り出したが、パリスに持ち去られて唖然とした。
<感想>
 棺に背を向けて見張る衛兵の目を盗んで、天井裏から棺を釣り上げるところが、緻密な道具を駆使した「スパイ大作戦」らしいかと言えば、それは単に遺体を人形にすり替えるだけで、芝居でターゲットを騙すことがほとんどすべての作戦においては些細な事で、ストーリーを考える上で後付けで面白い味付けをしただけ、といった感じで、物足りない結果に終わった。
 ほぼ芝居のみで構成された作品というのも、ターゲットの反応がご都合主義っぽかったり、ターゲットが騙されるので頭が悪く見えて敵役として物足りなさを感じたりで、面白くならないかな?