シネサルの「映画のブログ」

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「刑事コロンボ『指輪の爪あと』」 ★★

【原題】Death Lends a Hand(意味「死は手助けする/レンズが手を貸す」)
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、吹替、77分
シーズン1、第2話
【監督】バーナード・L・コワルスキー
【出演】ピーター・フォーク、ロバート・カルプ、レイ・ミランド、他
2018/02/05(月)鑑賞、2015/10/06(火)17:00再放送(BS-TBS)
<ストーリー>
 探偵事務所の所長のブリマー(カルプ)は、新聞社のオーナーのケニカット(ミランド)に対し、彼の夫人の素行調査の結果、問題なかったとウソの報告をし、その様子を事務所で見ていた夫人に、秘密を守る代わりに新聞社が州知事選挙でどちらを支持するかを知らせるスパイになれと脅した。
 その夜、ブリマーが帰宅すると、近所の別荘にいた夫人が徒歩で家に現れ、取り引きを断りブリマーの不正を夫に話すと言ったので、逆上して彼女を殴り殺し、死体を車のトランクに入れて運び、廃車置き場に捨てて強盗殺人に見せかけた。
 犯人を早く突き止めたいケニカットは、ブリマーにコロンボ(フォーク)の捜査への協力を依頼し、コロンボに紹介した。
 コロンボは、夫人が通っていたゴルフ倶楽部のコーチのアーチャーを訪ね、彼に夫人の浮気相手だろうと詰め寄り、後日アーチャーは認めた。
 コロンボは、夫人が装着していたコンタクトレンズを調べるために埋葬された遺体を調べ、片方がなくなっていたので殺害現場に落ちているはずだと立ち会ったケニカットとブリマーに話した。
 ブリマーはコンタクトレンズを探すために、故障した車を預けた修理工場に忍び込み、トランクの中のレンズを持ち出そうとしたところを、コロンボに見られて自白した。
 コロンボは、夫人の左の頬に傷があったことから、左手にごつい指輪をつけていた左利きのブリマーを犯人とにらみ、車を故障させ、実際には外れていなかったニセのレンズをトランクに置いてブリマーを罠にかけたのだった。
<感想>
 真犯人が捜査に協力する展開だと、捜査をミスリードさせるおそれがあり、その協力者が捜査のプロである探偵なら尚更なのが普通のサスペンスなのだが、コロンボはびくともしなかったというより、せっかくの設定なのに捜査妨害が全くの空振りだった。
 トリックや謎解きがシンプル過ぎるのが物足りないが、オチのひっかけ方やネタばらしはシンプルな割に面白く表現できていた。
 コロンボが被害者の浮気相手のアーチャーに尋問したとき、早々に彼に対し「浮気を隠してるだろ」と言い放ったのが、いつもの低姿勢でじわじわと追い詰める方法と違っていて、興味を惹いた。