シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『脱獄の果て(トリック脱獄計画)』」 ★★

【原題】Stone Pillow(意味「石の枕」)
シーズン6、第17話
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】レスリー・H・マーティンソン【脚本】ハワード・ブラウン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ・ピーター・ルーパスブラッドフォード・ディルマン、他
2018/03/13(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/03/16(金)鑑賞
<ストーリー>
 西海岸のシンジケートの首領ボチェックが殺人事件の起きた時に現場いたことを、元探偵で翌日から2年間の刑務所入りが決定しているエディソン(ディルマン)が撮影し、届け出ない見返りに月毎の金を要求した。
 ボチェックと通じている看守長が、エディソンを特別監房に入れることを申し出ていたが、州知事の手回しで刑務所長代理として潜入したバーニー(モリス)は却下し、囚人役のジム(フェルプス)がいる監房に入れさせた。
 看守として潜入していたウィリー(ルーパス)がエディソンに向けて銃弾を撃ち、身の危険を感じたエディソンは脱獄を企んでいるジムに乗っかることにし、女医として刑務所に来たケイシーシー(ジョージ)を人質にとって2人は脱獄した。
 ジムはエディソンを気絶させて車に乗せ、エディソンが目覚めた時には、乗っていた車の事故で2人が事故死したという記事が載っている新聞を見せた。
 エディソンは、自分が死んだらフィルムを届け出る手はずになっているレオナに電話をかけたが、エディソンが刑務所から送っていたレオナ宛ての手紙を看守長を通じて盗み見していたボチェックの部下がレオナのアパートにいて、電話を取らずにレオナを待ち構えていた。
 実はエディソンの収監と前後して交通事故死していたレオナに変装したケイシーがアパートに行き、入り口でボチェックの部下にフィルムのありかを問いただされ、部屋にかかってきたエディソンからの電話に、フィルムは検事局に提出したと言った。
 ジムは検事局の知り合いに電話をかけるふりをして、検事局はボチェック関係の捜査をしてないと確認し、エディソンはレオナが裏切ってゆすりの金をもらおうとしていると信じた。
 エディソンはレオナの家に行き、ケイシーが変装したレオナはエディソンに空砲の銃を向けて、フィルムはまだ例の場所にあると言った。
 そこに、車に同乗していたジムが現れ、ジムに撃たれたケイシーは死に際に誰かに電話で知らせたふりをし、ジムも信用できなくなったエディソンは、ケイシーの銃を手にして、一人フィルムの隠し場所に向かった。
 そこで、尾行していたボチェックとその部下たちと撃ち合いになるが、IMFと警察が一網打尽にしフィルムも手にした。
<感想>
 冒頭いきなり「ターゲットが明日から刑務所に入る」という設定を示されるのは、物語のために都合のいい設定に無理矢理持って行った感じもする。
 でも、IMFの出動が要請されるには、警察などの一般的な組織では対応できない「それなりの設定」は必要なはずなので、「ターゲットが刑務所という特殊な場所に入ってしまった」「自白しそうにないターゲットが抱えている秘密を暴く」という設定を無理にでも用意したのはむしろ正解か?
 中盤まではターゲットを上手くだましていて面白かったが、クライマックスの展開が単純で物足りなさを感じたまま終わったのが残念。