シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

「スパイ大作戦『人気女性歌手の死(自白テープ)』 ★☆

【原題】Blues(意味「ブルース」)
シーズン6、第10話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】レザ・バディ【脚本&原案】ハワード・バーク【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ・ピーター・ルーパス、他
2018/03/19(月)17:58再放送、BSジャパン、2018/03/19(月)鑑賞
<ストーリー>
 レコード会社の社長ゴーマンは、経理のベルカーと共に不当な商売で得た金をシンジケートに流していた。
 専属歌手のジュディがその秘密をバラすと言い、ゴーマンが彼女のマンションを訪ねて窓から放り投げて殺したが、証拠は無かった。
 コーマンたちが審査するオーディションを歌手に扮して受けたバーニー(モリス)は、ジュディが殺された内容の歌を歌い、ゴーマンに契約と引き換えに証拠のテープを渡すと取引きした。
 警察の資料管理の警官に扮したケイシー(ジョージ)をベルカーが買収してジョディの殺人現場の写真を入手し、テープレコーダーのスイッチが録音になっていたのを確認して、テープの存在を信じるようになった。
 ベルカーが運転席についた途端、IMFのしかけた爆弾が爆発し、犯人役のウィリー(ルーパス)が釈放されて路上でベルカーと出くわした時に車にひき殺され、「ゴーマンに裏切られた」とベルカーに言い残して死んだふりをした。
 ベルカーの部下がバーニーのアパートを物色してクローゼットに隠れているところに、バーニーが帰宅して薬物中毒に苦しみ、続いてベルカーが現れ、脅されたバーニーは証拠のテープがジュディ殺しを捜査している警部補に扮したジム(グレイヴス)が持っていると白状した。
 ベルカーが去った後、部下がクローゼットから出て立ち聞きしたことを電話でゴーマンに話したが、ゴーマンはベルカーが自分に連絡しなかったことに不信感を抱いた。
 ゴーマンはジムに電話をかけ、ベルカーの倍の金額で証拠テープを買うと持ち掛けた。
 しかし、警察署に現れたベルカーはジムに「殺人の事情に詳しい自分を殺そうとするゴーマンを、テープを用いて陥れることに協力すれば、2人でレコード会社を乗っ取って牛耳ろう」と持ち掛け、ジムはIMFが捏造したテープをベルカーに渡した。
 ベルカーは録音スタジオにゴーマンを呼び出し、テープを聞かせて脅したが、ゴーマンはテープが作り物だと見破った。
 しかし、2人が殺人の時の要する詳しく話していて、IMFが隠したテープレコーダーで会話を録をんしていたことから、ゴーマンとベルカーは逮捕された。
<感想>
 ターゲットにコンタクトするためにオーディションに参加して歌を披露したり、一般人には知る由もない殺人に関連する事実を歌詞にしてターゲットに聞かせたり、存在すると言い張った証拠のテープを声帯模写なども駆使して創作したりなど、作戦としては力技的で「スパイ大作戦」の特長である「洗練された作戦」とは逆の印象。
 また、以下に述べる展開の部分が意味不明。
 バーニーが帰宅して、そこに人が隠れているのと、直後にベルカーが現れることは知らない筈なのに、1人で薬物中毒なっている芝居を始めたのは、誰に見せるためだったのだろう?
 その芝居の直後に、ゴーマンの命令でバーニーが連れ出され街から追い出されよとするのは作戦の想定外だったようで、音信不通になったバーニーの様子を見るためにウィリーがかけつけるのだが、そもそも芝居だったらバーニー独りで対応できるはずで、現にそうなってウィリーも何もしなくて済み、バーニーの安否を気にしたシーンは結局不要だった。
 今回は、ちょっとストーリーに難ありだったかな?