シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『空飛ぶ棺桶(殺し屋で消せ!)』」 ★★

【原題】The Bride(意味「花嫁」)
シーズン6、第15話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】ジョン・リュウェリン・モクシー【脚本】ジャクソン・ギリス【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ・ピーター・ルーパス、他
2018/03/12(月)17:58再放送、BSジャパン、2018/03/15(木)鑑賞
<ストーリー>
 シンジケートのドルをスイスに違法に持ち出すことを請け負っているコービンが、金を運んでいた外務省のアンダースが横領したとして彼を殺した。
 彼が新たな結婚相手としてヨーロッパの修道院から探した女にケイシー(ジョージ)が成りすまし、コービンが空港で出迎えた時に、彼女と同乗していた航空会社の従業員に扮したジム(グレイヴス)もコービンに会った。
 シンジケートの幹部のフランクに、アンダースの上司と称するバーニー(モリス)が面会し、自分がコービンより安くドルを持ち出すと持ち掛け、このことをフランクから聞いたコービンはバーニーを拉致し、バーニーはコービンとも組もう持ち掛けた。
 ジムにホテルに呼び出されたケイシーを、コービンの部下のリッチーが尾行して部屋に踏み込むと、ジムが密輸した麻薬を麻薬中毒のケイシーに打とうとしていて、駆けつけたコービンはジムにドルの密輸を持ち掛け、バーニーは釈放された。
 コービンの家に戻ったケイシーは、仮死状態になる薬を飲んで死んだと見せかけ、そのタイミングでジムはコービンを空港に呼び出し、コービンはリッチーに、死体処理を依頼していたなじみの葬儀社にケイシーを火葬させるように命じた。
 ジムはコービンに、ハイジャックの警備強化で機内にドルを持ち込めなくなったと言い、棺桶が貨物として運ばれるのを見て、ケイシーの棺桶にドルを隠して送ることにした。
 葬儀の仲介料と引き換えに事故死した人の遺体を運んできた病院の救急隊員に成りすましたウィリー(ルーパス)とIMFメンバーのボブが葬儀社に入り、従業員のハリスを薬で眠らせて、ケイシーを人形とすり替えて運び出し、ボブはハリスに変装して残った。
 葬儀社に来たコービンとフランクたちは、ケイシーの人形とドルを棺桶に入れ、ケイシーを運ぶ時にバーニーが故障させた霊柩車に代わって、レンタカー屋に成りすましたIMFが提供した霊柩車に乗せて空港に運び、霊柩車の底部に潜んでいたバーニーが、棺桶を開けてドル紙幣を抜き取った。
 棺桶が機内にコンベアで搬入されようとしたところ、棺桶が落ちて中の人形が露わになり、ドルが無くなっていたことで、フランクがコービンを疑って家に連れて行くと、死んだはずのケイシーが現れて、コービンの指示でホテルに居て、ジムが用意したチケットで2人でマイアミに行くことになっていたと話した。
 フランクはケイシーを立ち去らせ、葬儀社と組んだコービンが金を盗んだと思って、コービンの口を割らせようとした。
<感想>
 作戦は仮死状態になったり死体そっくりの人形を使ったりで、手が込んでいてタイミング的にもスレスレなのだが、実は密輸のドル紙幣を盗むことで横領したと見せかけて仲たがいさせるだけ。
 そのために、運び屋の候補をバーニー=>ジム=>ケイシーの棺桶と、段階を踏んで誘導するのは、なんか回りくどい気がする。
 最初からバーニーが運び屋になって紙幣を盗んだらダメなのかな?
 そもそも作戦実行前から、外務省のアンダースや葬儀屋や、関わっている全員を把握していたのだから、全員逮捕で良かったのではないかと思うのだが…。
 まあでも、葬儀社で遺体を入れ替えるところなど、スリリングな見どころは用意されている。