シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『マスコミの裏の顔を暴け(巨大シンジケートをたたきつぶせ!)』」 ★★

【原題】The Visitors(意味「訪問者たち」)
シーズン6、第11話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】レザ・バディ【脚本&原案】ハロルド・リヴィングストン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ・ピーター・ルーパス、他
2018/03/20(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/03/20(火)鑑賞
<ストーリー>
 マスコミを牛耳るグレンジャーはシンジケートの手先で、彼が支配する州で72時間後の選挙でのシンジケートの候補者の後押しをしていた。
 ジム(グレイヴス)とウィリー(ルーパス)が夜にグレンジャーの屋敷に忍び込んで機器をしかけて盗聴器を探し当て、部下のレオを連れ出して金と車を盗んで逃げたと思わせ、ケロッグはシンジケートが派遣した男にすり替わったバーニー(モリス)を運転手とグレンジャーの見張り役の後釜として雇った。
 薬を仕込んだハチをバーニーが煙突から室内のグレンジャーに向かって放ち、刺されたグレンジャーに体が動かない症状を起こした。
 独りで寝室で横たわるグレンジャーに、バーニーが窓の外からスモークとライトを使って、25年前に光に導かれて少年を救った体験依頼以来運命主義者になった彼に、UFOが飛来したと思わせた
 直後に、主治医が問合せた大学の研究センターの医師と名乗るジムと、25年前の体験を共にしたヘレンそっくりな看護師のケイシー(ジョージ)が屋敷に現れ、寝室から人払いをして、謎の装置を使う振りをしながら、解毒剤で彼を治し、忽然と姿を消した。
 翌日、再度現れたケイシーがグレンジャーに現れ、室内の盗聴器を見つけて、グレンジャーは仕掛けたケロッグをバーニーもろともクビにし、グレンジャーに白血病にかかっていて、永遠の命を授ける対象に選んだと言ったが、グレンジャーは信じず去っていった。
 ケイシーが運転する車を、グレンジャーをたぶらかしたと思ったケロッグがバーニーの運転で追ってカーチェイスになり、ウィリーの工作でケイシーの車が崖から落ちて炎上したと見せかけた。
 ニセの血液検査の結果を受け取った主治医がグレンジャーに白血病だと電話で告げられたグレンジャーは、自宅に現れたジムを連れてケイシーを車で追い事故現場に行くと、ケイシーを殺したと疑われたケロッグが逃げていき、顔面しわだらけのケイシーが横たわっているのを見つけた。
 ジムはケイシーを施設に運んで装置に入れると、若返った姿になって意識が戻った。
 長寿に執心だったグレンジャーが自分も装置を使いたいと言うがジムは拒否し、選ばれた人間となるために、ラジオ局に電話でシンジケートと繋がる候補者の名前を生放送で告白した。
 気が付くとグレンジャーは1人残され、放送を聴いたケロッグがグレンジャーを射殺した。
<感想>
 作戦のキーとなるのが「ターゲットを改心させて悪事を白状させる」ということで、その仕向け方がかなり強引で、リアリティは全く感じられないのだが、「無理矢理な作戦を、ありえないくらい大げさな仕掛けで堂々と実行する」のがいかにも「スパイ大作戦」らしく、観ていて嬉しさを感じる。
 それにしても、今回のストーリーは矛盾点がかなり見つけられる。
 指令を受けてから制限時間が72時間しかないということに、様々なことが引っ掛かる。
 ターゲットを含めた関係者の、莫大な人物調査が短期間で抜かりなく行われている。
 宇宙人の特殊技術やセットなども、短期間で用意できている。
 その他、白昼堂々と煙突に登るといった人目に付くことをしたりなど、作戦の足を引っ張りそうな多くの不確定要素を無視しているのは相変わらず。