シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『死を呼ぶカード』」 ★★☆

【原題】Image(意味「心象」「イメージ」)
シーズン6、第17話
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】ドン・マクドゥガル【脚本】サミュエル・ローカ、ジェームズ・L・ヘンダーソン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ・ピーター・ルーパス、他
2018/04/16(月)17:58再放送、BSジャパン、2018/04/16(月)鑑賞
<ストーリー>
 米国北東部の犯罪組織のボスのエミールは、ビジネスパートナーのソアを後継者に選び、連邦政府の追及を逃れるために、彼だけがありかを知っている「買収した高級官吏のリスト」を持って海外に逃亡しようとしていた。
 リストの入手を命じられたジム(グレイヴス)は、切手業者に扮して切手コレクターであるソアの屋敷に売り込みに行き、トンネルを掘って屋敷の地下の酒蔵に潜入したウィリー(ルーパス)に合図の信号を送った。
 ウィリーは、屋敷の警報装置の交換器に細工をして、何者かが潜入して作動した時の警報を鳴らし、その音に紛れて金庫を破って、中の切手のコレクションを盗み出し、立ち去る時にソアの部下に見つかるも、倒してトンネルから逃走した。
 エミールと文通している占い師に成りすましたバーニー(モリス)が、街に来たのでエミールに会って彼を占い、エミールも知らない双子の弟共々危険が迫っていると言い、薬を彼に向けて噴霧して「タロットの『死のカード』を見たら、前もって決めた事が起こる」と暗示をかけた。
 行きつけのレストランから瓜二つの客がいるとの電話を受けたエミールが駆けつけると、彼に変装したIMFメンバーのデイヴと、その娘役のケイシー(ジョージ)がいた。
 デイヴは、エミールの出身地のシチリア島から来た教授だと名乗り、持病の心臓発作が起きた時に死のカードをエミールに見せると、暗示通りに彼にも同じ発作の症状が起きた。
 エミールの家に招待された2人が家に着いた入り口で、覆面をしたジムたちがデイヴを連れ去り、ケイシーから援助を求められたエミールに、屋敷にいたバーニーが死のカードを見せると、エミールは気を失った。
 バーニーはエミールの息子のトニーに「(心臓発作の時のように)双子の弟が頭を殴られたので、エミールも殴られたような現象が起きた」と説明した。
 バーニーは目覚めたエミールを占い、「身近な人間がエミールと間違えて弟を誘拐し、自宅の地下の酒蔵で拷問してる」と言った。
 エミールは、酒蔵のあるソアの家を調べるためにトニーを行かせ、トニーがソアの部下を脅して地下に降りると、トンネルを通って地下に潜入したウィリーがデイヴを拷問しているのを目撃した。
 ソアから盗んだ切手を、ジムがエミールと通じている業者に持って行って買い取りを依頼し、業者はそのことをエミールに知らせた。
 帰ってきたトニーから目撃情報を聞いたエミールは、弟が死んだら自分も死ぬと思い、切手業者のところに現れたジムを待ち受け、ソアの屋敷に潜入した方法を尋ねた。
 ジムは、トンネルを通ってエミールとトニー達をソアの酒蔵に連れて行くと、縛られた弟を見つけたジムは「弟は死んでいる」と言った。
 ジムがエミールに死のカードを見せると、エミールは発作で動けなくなった。
 酒蔵に潜んでいたウィリーたちが発砲して銃撃戦になり、エミールが死ぬかもしれないと思ったトニーは、エミールからリストが腕時計に隠されていることを聞くと、鵜戸時計を奪ってトンネルから逃げていった。
 ウィリーがエミールを連れ出すと、トンネルの出口には警官隊が待っていてトニーもろとも捕まり、死んだはずの弟役のデイヴが変装を解いて正体を見せた。
<感想>
 ターゲットが占いを信じていて、その占い師に成りすまして催眠術で自在に操るという設定は、都合が良過ぎる。
 でも、それよりも「スパイ大作戦」の王道である「大掛かりな仕掛けで、まんまとだまず」という展開を踏襲していることが良い。
 即ち、ストーリーにおいて、リアリティの有無という観点では「なし」だけど、「手応えを感じる」「面白い物を見せてもらった」という観点では「あり」な作品だった。