シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『陸軍給与を奪回せよ!』」 ★★

【原題】Trapped (意味「捕らわれた」)
シーズン6、第22話
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】レスリー・H・マーティンソン【脚本】サミュエル・ローカ、ジェームズ・L・ヘンダーソン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ・ピーター・ルーパス、他
2018/04/10(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/04/10(火)鑑賞
<ストーリー>
 東南アジアの米軍基地で8百万ドルの給料の現金輸送車を、密輸組織のスタフォード一家の一味が襲い、アメリカに密輸しようとしているところを奪回することが命じられた。
 一家の実権を握るアートの義理の兄のエドが、別の密輸のトラックを運転しているところを、IMFが拉致した。
 一家の家をジム(グレイヴス)とバーニー(モリス)が訪ね、エドの免許症を見せて、他の密輸の秘密を守る事と引き渡しと交換に分け前を要求した。
 ジムは、アートと仲の悪い弟のダグをクラブに呼び出し、兄を裏切って自分と組むことを持ち掛けたが、ダグは断った。
 そのクラブで、ダグが夢中だった亡き歌手の面影があるケイシーが歌い、ダグは彼女に接近した。
 クラブのバーテンダーがダグとジムの密会をアートに密告し、アートは8百万ドルの密輸とジムたちとの関係を怪しんだ。
 一人レストランを後にしたジムをアートの部下が殺そうとして襲い、ジムは頭を打って記憶を失った。
 ダグを自宅に招待したケイシーは、隠していたアートの写真をダグに見せ、アートの声色でかけてきた電話を聞かせ、アートの手下と思しき殺し屋に扮したウィリー(ルーパス)がダグを殺そうとしたところをケイシーが救い、ダグはアートが自分を殺そうとしてると思い込んだ。
 ジムはクラブに戻って来て、彼を接客したウエイトレスのアネットの家に匿ってもらうことにしたが、スパイの店員がそのことを知らせ、アートの部下が家に向かった。
 バーニーのホテルを訪ねたダグは、バーニーにアートを殺す手伝いを依頼し、その分け前調達のために2人で出かけるが、持っていたホテルのマッチの電話番号にジムが電話をかけてきたのをフロントが受けたところにバーニーが通りかかり、行方不明のジムは記憶を失っていることを知った。
 空港のコインロッカーに運び屋が8百万ドルの宝石を入れて鍵をアートに郵送しようとしたところを、ダグが鍵を横取りしてロッカーを開け、待ち構えたウィリーと捜査官がダグと、そこに現れたアートも逮捕した。
 バーニーはアートを脅してジムの居場所を聞き出し、電話をかけて記憶を取り戻させ、現れた殺し屋をジムが倒した。
<感想>
 アクシデントによって作戦通りに事が進まず、観ていて先の展開を読めなくしてサスペンスを強化する狙いの回。
 しかも今回は、ジムが記憶を失ってほぼ完全に任務遂行能力を失い、彼を殺そうとするターゲットに居場所などの情報が筒抜けという、かなり絶望的な状況なので、サスペンスの度合いは強力。
 ただし、その決着はドタバタと強引に終わらせた感じだったのは残念。
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 作戦のキーポイントは、密輸がいつどのルートで行われるのか判らず、それを探るためにターゲットを現場に立ち会わせるように仕向けるという点だったが、ダグが空港に向かった時点で初めて判ったはずなのに、ウィリーや捜査官たちが先回りして空港で待ち構えていたのは、ストーリーの大穴か?
 ダグがついてから運び屋が現われるまでに時間があり、その間に同行したバーニーが連絡していたとも考えられるが、それならダグとバーニーが待っているショットもあるべき。
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 漢字のネオンサインと米軍基地がある東南アジアの国って、台湾かな?
 でも、使われていた映像は車が左側通行だったので、香港のものだと思う。