シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『無意識での殺人(架空殺人事件)』」 ★☆

【原題】Crack-Up(意味「精神の崩壊」)
シーズン7、第12話
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】サットン・ローリー【脚本】アーサー・ワイズ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、マーリン・メイソン、ピーター・ルーパス、他
2018/05/29(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/05/30(水)鑑賞
<ストーリー>
 殺し屋のピーター・コーデルに対し、背後で殺しを請け負わせているのがシンジケートの誰かを突き止めることをジム(グレイヴス)が命じられた。
 チェスクラブのチャンピオンであるコーデルに、挑戦者の精神科医に扮したジムがクラブに現われ、コーデルの黒い駒に薬を塗って彼と対局し、無線機を通してコンピュータの差し手をバーニー(モリス)がジムに教え、対局に勝った。
 帰り際のクラブの駐車場で、指から吸収された薬の影響で催眠術にかかりやすくなったコーデルがジムに催眠術をかけられ、決まった言葉を聞くと意識を失い、術が解かれるとその間の記憶がなくなるようにした。
 そして、その駐車場でコーデルにかけた暗示が効いたうちに、IMFメンバーが口論の末にコーデルに殴り殺されたように見せかけ、暗示が解けたコーデルは自分が殺したと思ってすぐに立ち去った。
 コーデルは、別の新興のシンジケートの幹部のハーパーと会う約束をしていたバーに向かい、そこに先に到着したハーパーをウィリー(ルーパス)が拘束して割り符を奪い、サンデイ(メイソン)が割り符でハーパーに成りすまして、今より高い報酬を出す用意があるとコーデルに持ち掛けた。
 翌朝、チェスクラブの駐車場での殺人の新聞記事を見たシンジケートの男が、コーデルの兄のハリーに、コーデルが他から殺しを依頼されていると疑っているから、コーデルにチェスクラブに行かせるなと言い、ハリーはそのようにコーデルに注意した。
 コーデルのマンションの空き部屋に部屋を借りたサンディがコーデルの部屋を訪ね、そこに刑事に扮したバーニー(モリス)がやって来て、チェスクラブの殺人のアリバイを調査して、サンデイは実際より早い時間にバーに着いたと言い、それを聞いてバーニーは帰った。
 コーデルとジムの第2戦のために2人がチェスクラブに来て、対局の前にジムが、口論の末に殺人を犯す妄想に取りつかれた患者が本当に殺人を犯したとコーデルに話した。
 コーデルは対局をキャンセルしてクラブを出たところに、バーニーが署に連行しようとしながら暗示をかけ、コーデルが気付くとバーニーが射殺された振りをしていて、コーデルは逃げ去った。
 コーデルと、彼を見張っていたハリーがコーデルの自宅に行くと、そこにいたサンデイとジムがコーネルに暗示をかけ、ハリーを気絶させて血糊をつけて、暗示を解かれたコーデルがハリーを射殺したと思わせた後に薬で眠らせた。
 外から施錠された個室で目覚めたコーディに、ジムは精神科医として囚人病棟で彼の治療をしていると説明し、ジムが出て行った後、看護師が入って来てコーディに襲い掛かった。
 ボスが口封じのために刺客を送り込んだと思ったコーディは、面会にきたサンディに「ボスから電話がかかってくるのを待って、『ボスの正体をバラされたくなかったらすぐここから出せ』との言づてを会って伝えろ」と頼んだ。
 言われた通りに待ち合せ場所にやってきたボスの車にサンデイが乗り、運転手の振りをしていた男の方がボスだと判り、かけつけた警官隊に教えた。
<感想>
 「催眠術で心を操る」という設定は「何でもあり」になるので、おそらく一番やってはいけないこと。
 さらに、真のターゲットである「ボス」を呼び寄せるために、彼と通じている「殺し屋」に対してあれこれ行う作戦で、結局は「ボスからの電話を待つ」だったので、終盤が何だか拍子抜け。
 殺し屋相手の行為はすべて無駄で、単に殺し屋を拉致するだけでも良かったのでは?
 あと、殺し屋中心の展開をしている最中は、作戦の狙いが解り難く、その解らな過ぎる状態で観ても、先の展開に期待もできず、面白味に欠ける時間が長かった。
 殺し屋は腕利きの筈だったのに、催眠術に翻弄されるシーンが多くて腕利きに見えないのも残念。
 そんなわけで、色々と残念か回だった。
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 ケイシーの代役のサンデイは、今回限りの登場。