シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

『革命狂時代』 ★☆

1969年、日本、自主映画、13分、パートカラー、1:1.33

監督&脚本&製作&編集:大森一樹

出演:森崎光一、園田靖夫、浜田晋作、塔本晋也、他

2023/09/10(日)13:00~

第45回ぴあフィルムフェスティバル2023、イカすぜ!70~80年代、映画監督大森一樹再発見、自主映画時代①8mm 6作品一挙上映

ゲスト:緒方明モルモット吉田

国立映画アーカイブ小ホール

 

【あらすじ】

現代社会は音が飽和している。

でも、音を除いたりするのは安易。

という意味の字幕。

高校における日常の様子、

そして生徒による暴動(?)を

音無し&音付きで描く。

 

 

【感想】

映像がゴダール作品っぽいので、

高校生だった大森監督が、

好きな映画を作ってみたいという衝動により、

手近な自分の学校を舞台に作ってみたような作品。

『冬のメイ』 ★★☆

2016年、日本、日本未公開、21分、カラー、1:1:1.78

監督&脚本&編集:早川千絵

出演:森田夢理歌、中川七海、石井愃一、和田瑠子、手塚祐介、他

2023/03/13(月)02:00-02:30、WOWOWにて放映

2023/03/13(月)鑑賞

https://www.wowow.co.jp/detail/186710/-/01

 

【あらすじ】

少女メイが働きながら通う定時制高校には、
奨学金を親が使って授業料を滞納している友人の珠希などがいて、
授業中も疲れて集中できない生徒が多く、
メイも、食費の負担が増えることを理由に給食廃止反対の署名を集めて提出した。


夜間労働がバレて2人がクビになった居酒屋の客の男に、
夜の女のベビーシッターという高額なバイトと
さらに高額の仕事もあると持ち掛けられ
2人はベビーシッターを始めた。


ある夜、珠希がバイトから抜け出して消息を絶ち、

メイは彼女と連絡が取れなくなった。

 

【感想】

早川千絵監督の前作『BIRD』(2015)と同様に、

ストーリーが(あえて)説明不足で、ところどころ抜けているので、

その抜けている部分を、

即ち「珠希は、夜の商売(違法?)をするようになった」となどと想像して補うことになるのだが、

それは単なる思い込みで間違いの可能性もあるという危うさを感じる。

 

珠希の「身の危険」も感じる展開なので、

なおさら、ストーリーが説明不足なことによる不安定さが効くことになる。

『BIRD』 ★★☆

【原題】BIRD

2015年、フランス=ギリシャ、日本未公開、19分、1:2.35

監督&脚本&日本語字幕:早川千絵

出演:エヴァンゲリア・アンドレアダキ

2023/03/13(月)01:30-02:00、WOWOWにて放映

2023/03/13(月)鑑賞

https://www.wowow.co.jp/detail/186541/-/01

 

【あらすじ】

島に渡った女は、乗ってきて本土に戻ったフェリーにスマホを忘れたため、
現地で待ち合せていてまだやって来ない男に対し、
連絡は宿泊中のホテルにするように伝言を残し、
島をドライブして暇をつぶした。


フェリーが島に戻って来てスマホも戻り。
留守電には、男が空港から飛行機のチケットを取ろうとしている電話がかかってきたが、
相変わらず島には現れなかった。

 

ニュース番組では、死者が出た飛行機事故の原因は、
バードアタックでエンジンが故障したからだと判ったと報じていた。

 

【感想】

上記のあらすじのように、結末もハッキリと示さないだけでなく、

途中の脈絡も「脈絡がある」とはハッキリと示していないので、

脈絡があるかがハッキリしないシーンの連続を見て、

「男は飛行機事故で死んだ」などと勝手にストーリーを頭の中で構築しても、

ひょっとしたら、それは全くの勘違い(=ミスリードにだまされた)かもしれないという危うさ(=怪しさ)がある。

 

そう考えると、面白い映画に見えてくる。

 

もちろん、単に「説明的でないストーリー」を目指しただけかもしれないけれど。

『Cut Cut』 ★★

【原題】Cut Cut

2018年、フランス、日本未公開、9分、1:2.35、サイレント

監督&脚本:Leïla Macaire

出演:

2022/10/30(日)12:00-14:30、BS松竹東急にて放映

2022/10/31(月)鑑賞

https://www.facebook.com/CUTCUTlefilm/

 

【あらすじ】

美容院の見習い美容師の女は、

同僚のおしゃれな3人の先輩のように、

仕事終わりに好きなドラマの主役のような男がバイクで迎えに来るのに憧れた。

 

指のけがをした先輩の代わりに髪を切って、

上手くいって自信がついたので、

先輩のようにおしゃれになって美容院に現れ

前の道路の屋台で毎日彼女に微笑みかける男に冷たく当たった。

 

でも、けがをした先輩の策略で客の髪を失敗して担当を外され、

閉店後に1人で落胆しているところに、

屋台の男がライダーの恰好をして彼女を迎えに来た。

 

でも、2人とも自分達の不自然さに笑って、

男の乗ってきた屋台の自転車の荷台に乗って店から去って行った。

 

【感想】

 

登場人物はテキトーな言葉を話すので、

実質的にサイレント映画

 

かわいいストーリーに、

原色を配したかわいい映像の作品。

 

映像や音楽の使い方など、表現が好みに合うかに依存する、

『シェイクスピア・イン・トーキョー』(Shakespeare in Tokyo) ★★☆

【原題】Shakespeare in Tokyo

2018年、オーストラリア=日本、日本未公開、20分、1:2、英語&日本語

監督&脚本:ジェネヴィエーヴ・クレイースミス

出演:ジェラルド・オドワイエー、忽那汐里千葉真一、他

2022/08/09(火)19:54、BS松竹東急にて放映

2022/08/10(水)鑑賞

https://v-voice.jp/works/186/

 

【あらすじ】

母が死んで、オーストラリアから兄が働いている東京にやって来たダウン症のベン(G・オドワイエー)は、

楽しみにしていた東京観光に連れて行かない兄のもとを離れて、

一人で歩き回り、多くの人と触れ合う。

ベンが送ってきた楽しそうな様子の写真や絵を見て、

兄はベンを施設に入れることを考え直した。

 

【感想】

人と人とのふれあい、

兄弟の繋がり、

東京の風景も楽しめる、

優等生的な作品。

『途切れない電話』(Call Waiting / Double Appel) ★★☆

【原題】Double Appel (二重の呼び出し) / Call Waiting (通話を待つ事)

2020年、仏、日本未公開、15分、1:1.85、フランス語

監督&脚本&製作:ルーカ・ベニエ

出演:オフェリア・コルブ、他

2022/06/09(木)19:54、BS松竹東急にて放映

2022/07/15(金)鑑賞

 

【あらすじ】

2020年4月、

フランスでも新型コロナの感染が拡大し始め、

緊急電話のオペレータをしているローズ(コルブ)も、

通話量の多さから、自宅で休暇中のところに急に上司から仕事を頼まれた。

 

パソコンに向かって緊急電話を受け付けるリモートワークを始めるが、

様々な緊急電話が次から次へと途切れなくかかって来る。

 

そればかりではなく、自宅には2人のやんちゃな兄妹がいて、

叫び声を上げたり物を壊したりして、

それへの対応も加わってオーバーフロー状態。

 

倒れた夫の妻からの電話への対応で心臓マッサージを指導していた時、

子供に気を取られて席をはずしたせいか、救急隊が着いた時には絶命してしまった。

 

ローズは泣き崩れるが、娘が彼女を慰めた。

 

【感想】

緊急電話と同様に、

編集も時間を空けずに緊急事態を連発して緊迫感を高めていくという、

短い尺を密度の高さで見せる、短編らしい作品。

『Rise Of A Star』 ★★

【原題】Rise of a Star / Naissance d'une étoile

2017年、仏、日本未公開、19分、1:2.35、フランス語

監督:ジェームズ・ボルト

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、他

2022/06/06(月)19:54、BS松竹東急放映

2022/06/07(火)鑑賞

 

【あらすじ】

バレリーナのエマは、迫る公演の主役が期待されていたが、

妊娠3か月である事を告白できずにいた。

でも、告白して、母になる前の最後の舞台に主役として立った。

 

【感想】

短編なので、内容はあらすじの程度。

バレリーナの筋肉質の肉体の描写が印象的。