シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

 2009/05/23(土)〜2009/05/24(日)の日記 (歌がへたな王座決定戦、『ダイブ!!』)

【5/23(土)】
 フジテレビ系19:57-21:09のめちゃイケ歌がへたな王座決定戦。(★★★☆)
 いやぁ、2回目でもやっぱり面白い。
 単に音痴な出演者に頼るだけでなく、嫌がらせのような難しい曲の選曲とか、声量の小さいスピードワゴン小沢の声をかき消すコーラスを配したりとか、狙いの数々が決まっているのがいい。
 ところで、我が家で音痴の代名詞になっているのが、「坂崎幸之助オールナイトニッポン」のコーナー(「桜井の父」なんてコーナーもあった)に出ていただいもんじ しんさく」なんだけど、あれから30年近くたって、彼は今どうしてるんだろう?
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【5/24(日)】
 昨夜22:55-23:20のテレビ東京音楽ば〜かの録画を観る。(★★☆)
 なんか、すっかりいい番組になったなぁ。
 とはいっても、しんみりしてくるとちょっと笑わせて、ありきたりないい番組にしないところがいい。
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 午後に『ダイブ!!』(★☆)の録画を観る。 【感想】

 2009/03/12(木)〜2009/03/15(日)の日記 (『007/慰めの報酬』『悲夢』『釣りキチ三平』『エクスクロス魔境伝説』『歓喜の歌』)

【3/12(木)】
 昨夜『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)の録画を観て予習したことことを受けて、今日『007/慰めの報酬』(★★)を観に行く。
 WMCつきみ野に開映時刻17:55のちょっと前に着くと、明日以降のチケットを買う人が窓口でああだこうだとやっていて列が進まないという、シネコンで1番何とかしてほしいことに出くわす。
 やっとチケットを買って、CMの上映中に入場。
 お客さんは6人ぐらい。
 予告編に続いて本編の上映が始まると、最初のロゴが「ソニー・ピクチャーズ」(初見?)=>「MGM」(これは最近ほとんど見られない?)=>「コロンビア」(ソニー・ピクチャーズの1部門なのに、なんで間にMGMが入るの?)の3つが続くのが、なんか変な感じ。
 007といえば、元々が「ユナイテッド・アーチスツ」に続いて、モンティ・ノーマンの「ジェームズ・ボンドのテーマ」が流れて、レンズの絞りの円の中にボンドが現れてこっちに銃を撃つと血が流れる、という流れだったのに、1つも残らなくなってしまった。
 かろうじて残っているのが、倒産したユナイトを吸収合併してMGA/UAだったこともあるMGMだけ。
 予習の成果は、人命などが多くて判りにい作りの映画だったので、いくらかストーリーにの理解の足しになって良かった。
 終映は20:00ごろ。
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 深夜、WOWOW『XX(エクスクロス)〜魔境伝説〜』(★★☆)の録画に失敗して、そのチェックをしがてら少しだけ再見。
 この映画、やっぱりなんといっても小沢真珠が最高!最高!
 彼女、この路線で突っ走れたかもしれないのに、残念ながらこの手の映画自体が少ないから出る幕がなかった。
 タランティーノは、『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』(★☆)なんかに出ないで、こっちの深作欣二監督の息子の映画に出て、絶対気に入るはずの彼女を第二の栗山千明にすれば良かったのに。
 彼女だけでなく、他の出演者もみんなメリハリの利いたキャラで役割を果たしている。
 時間が前後する展開も、映画のテンションを90分の尺の中にバランスよく配置するためだから、無闇にややこしくしているのではなく、ちゃんと理由があってのこと。
 こんな当たり前に面白くしようとして作られて、その通りに面白くなっている映画こそ、当たり前にヒットして欲しいんだけど、日本の現状はぜんぜんダメですねぇ。
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【3/13(金)】
 釣りキチ三平』(★★☆)の試写会と、その前に今日が最終日の『悲夢』(★★☆)を観に行く。
 久しぶりに買う気になったミニシアター回数券で、『悲夢』の開映時刻14:45のちょっと後の予告編上映中に、ヒューマントラストシネマ渋谷3に入場。
 お客さんは15人ぐらい。
 終映は16:30ごろ。
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 次の『釣りキチ三平』の開映まで2時間ぐらいあったので、本当はこの間にもう1本観たかったのだが、適当な映画が無かったので、そのまま厚生年金会館に向けて副都心線と丸の内線で新宿御苑駅に行き、駅のそばのドトールで時間をつぶそうとする。
 しかし、禁煙席が満席で、やむなく喫煙席に座るが、ジャンキーたち(咳をしながら吸うなんて…)が出す煙が体に染み付く前に、さっさと腹ごしらえを済ませて退散。
 やっぱり、ドトールとは基本的に絶縁することにしよう。
 そして、厚生年金会館に行くと、ロビーに椅子があったので、最初からここに来れば良かったと思いながら時間をつぶす。
 開場時刻18:00の予定より10分早く入場が始まって、列が入場し終わってから入場。
 お客さんは半分ぐらいの入り。
 映画の途中で気づいたけど、今日の2本はオダギリジョー&香椎由宇の夫婦対決だった。
 終映は20:30で、新宿駅まで15分ぐらい歩いて帰る。
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【3/15(日)】
 午後に歓喜の歌』(★★☆)の録画を観る。
 お調子者の役を演じると、小林薫はものすごくいい。
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 『大丈夫であるように-Cocco終わらない旅-』 ★★★

2008年、日、カラー、1:1.78、ビデオ上映、ビデオ撮影、107分、日本語
【監督&プロデュース&撮影&編集】是枝裕和、他
【出演】Cocco、他
2009/02/27(金)21:20-23:10鑑賞、ライズX、約40人/約50席
 世の中のいいことも悪いことも、感じたまま考えたままに受け止め、そんな気持ちを思ったままに装飾なしの言葉にして発したり、心の中のモヤモヤも歌にして発散している。
 頭でっかちではなく気持ちで生きているそんなCoccoの日常や音楽活動を記録したドキュメンタリーで、作風もそんな彼女のまっすぐなキャラに沿っているように、激しいカット割りはしないで、1台のカメラで撮影しているような編集になっていて、彼女の傍らで彼女を見つめ続けているような気分になる。
実に的確な映画で、あえてあら捜しをすると、Coccoを撮ると決めた時点でいい映画になることが約束されているように思えることが当たり前過ぎること。
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 『エグザイル/絆』 ★★★☆

【原題】Exiled / 放・逐(英語/広東語、意味:「追放された」)
2006年、香港、カラー、1:2.35、35ミリ映写、ドルビーデジタル、109分、広東語(日本語字幕:鈴木真理子)
【監督&製作】ジョニー・トー
【出演】アンソニー・ウォンフランシス・ンニック・チョン、ラム・シュー、ロイ・チョンジョシー・ホーリッチー・レン、サイモン・ヤム、ラム・カートン、他
2008/01/13(火)16:20-18:25鑑賞、シネマスクエアとうきゅう、約10人/約400席
 銃撃戦の映画を手がけている監督は、やっぱりそのジャンルの金字塔である『ワイルドバンチ』(★★★★)みたいな映画を撮ってみたいと思っちゃうんでしょうかねぇ?
 過去の傑作に敬意を込めて、それを下敷きにして同じような新作を作ってみたいという思いで作られた映画としては、ほぼベスト。
 「パクリ」「オマージュ」「リメイク」などという言葉を安直に使う人たちとは志が違う。
 【さらに詳しい感想がこちらに載るかもしれない==>http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/kanso_2009.html
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 『ファニーゲームU.S.A.』『ファニーゲーム』 ★★☆

<2つの映画はほとんど同じ内容なので、一緒に扱います>
ファニーゲームU.S.A.』
【原題】Funny Games U.S.(英語、意味「おもしろゲーム アメリカ版」)
2007年、アメリカ、カラー、1:1.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーデジタル、111分、英語(日本語字幕:稲田嵯裕里)
【監督&脚本】ミヒャエル・ハネケ【製作総指揮&出演】ナオミ・ワッツ、他
【出演】ティム・ロスマイケル・ピット、ブラディ・コーベット、他
2008/01/24(土)19:00-21:05鑑賞、シネマライズBF、約20人/約300席
ファニーゲーム
【原題】Funny Games(英語、意味「おもしろゲーム」)
1997年、オーストリア、カラー、1:1.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーデジタル、108分、ドイツ語(日本語字幕:池田香代子)
【監督&脚本】ミヒャエル・ハネケ
【出演】スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ、アルノ・フリッシュ、フランク・ギーリング、他
2008/01/24(土)21:20-23:10鑑賞、ヒューマントラストシネマ文化村通りシアター1、整理番号11/約20人/約200席
 青年2人組のリーダー側が、スクリーンから客席に向かって話しかけたり、映画の尺やオチが適切かを気にしていたり、挙句の果ては、展開が間違っていると感じたら、巻き戻して映画の展開を修正したりしている。
 つまり、彼らはゲームを仕掛けているのと同時に映画を作っているのであって、それは「ゲーム」と「映画」には共通点が多いことを意味している。
 青年たちはゲームをさらに面白くするために、命がけのものにしたり、逃げ道のないものにしているが、それは映画の緊迫感を高めて面白くするための設定上の常套手段でもある。
 そして、なぜ映画の作り手がそのようにして映画を面白くしようとするかといえば、それはお客さんがそんな映画を面白いと感じて望んでいるからである。
 つまり、この映画で青年たちが行っていることは、映画の観客に代表される普通の人々が暗に見てみたいと思っていることなのである。
 そして、その望んでいることというのは、ゲームや映画のフィクションの世界では必然的に誰かを傷つけることによってなされるのだが、お客さんはこの作品でその傷つけられる人々に肩入れして不快な思いをしてしまう。
 傷つけられているのはフィクションであるにもかかわらず、まるで現実であるかのように不快な思いをしてしまう。
 ということは、フィクションと現実は明確に分かれているものではなく、人は簡単に混同してしまうということである。
 つまりフィクションの中の暴力行為と人々の心の中の暴力的な思いはつながっているのであり、ひょっとしたら、フィクションの暴力行為のエスカレートが人々の暴力感情のエスカレート、さらには実際の暴力行為を誘発していることだってありえる。
 (この「現実とフィクション」という、きっちり分かれていると思われている2つの世界が実はつながっているかも知れないというのは、映画の中で「物質世界と反物質世界」「虚像(=映画)は実像」という台詞でも表されている。)
 単に「暴力反対」と訴えるだけなら小学生でもできるが、「なぜ『暴力反対』と訴えなければならないかといえば、誰の心にも暴力的なものが潜んでいるので、各自が自身を爆発させないようにしなければならないから」というところまで描いた、本当の意味での反暴力映画だった。
 【もっと詳しい感想はこちら】

 『永遠のこどもたち』 ★★☆

【原題】El Orfanato / The Orphanage(スペイン語、意味:「孤児院」)
2007年、スペイン=メキシコ、カラー、1:2.35、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーデジタル/DTS、108分、スペイン語(日本語字幕)
【監督】J・A・バヨナ【製作総指揮】ギレルモ・デル・トロ
2009/01/06(火)16:30-18:35鑑賞、シネカノン有楽町1丁目、約25人/約300席
 古い洋館を舞台にしたホラーで、その雰囲気を生かしつつ、新しいホラー描写も取り入れている。
 失踪した子供が養子であることから、より愛情を問われることに対抗するかのように、失踪した子供を探す母親の設定がホラーのストーリーに上手く絡んで展開してきれいな落ちをつけるなど、よくまとまっている映画だった。
 (もっと詳しい感想をこちらに載せるかも ==> http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/movie.html

 『バンク・ジョブ』 ★★★

【原題】The Bank Job (英語、意味:「銀行盗難」)
2008年、イギリス、カラー、1:2.35、35ミリ上映、35ミリ撮影、110分、英語(日本語字幕:松浦美奈)
【監督】ロジャー・ドナルドソン
【出演】ジェイソン・ステイサムデヴィッド・スーシェミック・ジャガー、他
2009/01/08(木)15:45-17:45鑑賞、新宿武蔵野館、約55人/約90席
 銀行の金庫を破る窃盗団と、盗み出した後に新たな問題が起こるストーリー。
 『突破口!』(★★★☆)や『ホット・ロック』など、似たような映画は過去にたくさんあったが、それら傑作群と比べても遜色の無い、堂々とした面白さの映画。
 特に、実話を元にしたという二転三転するストーリーがいい。
 (もっと詳しい感想をこちらに載せるかも ==> http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/movie.html