映画の世界での捏造(まがい)でおなじみなのは、映画を観終わったあとの一般客(らしい人々)が感想を言うCM。
「泣きました」「サイコーッ、イエーッ!」みたいなやつ。
あのようなわざとらしいCMが何故作られるのかというと、想像するに他に有効な宣伝のタイプがない(と宣伝担当が思っている)からだろう。
映画の宣伝は、テレビスポットなどの通常のもの以外にも、洋画のスタッフやキャストを来日させたり、試写会に叶姉妹などを招待したりタレントのトークショーを行ったり、タレントを宣伝担当プロデューサーに任命したりして芸能ニュースに取り上げられることを狙ったりなど、ありとあらゆる映画のプロモーションを行っているが、どれも有効とはいえないものばかりで、宣伝担当スタッフも困っているに違いない。(『M:i:3』で、トム・クルーズを来日させてあんなに大掛かりなイベントを開いたのに、興行結果は予想を下回ったし。)
しかも、独立系の配給会社ならそんなイベントを行うお金もなかったりする。
そこで、もし私がそんな予算の無い宣伝担当ならどうするか?
お金をかけずに宣伝する方法。
といえば、思いつくのは誰でも匿名で書き込める映画の感想の口コミサイトの数々で(紹介略)、そこに複数名義で好意的な感想を書き込めば、ああいうのを参考にする人は意外に多そうだから、コストパフォーマンスがかなり高いことが期待できる。
それと、似たような方法は「ぴあ」の出口調査用にさくらを仕込むことか。
まあ、現在のこれらの口コミ情報メディアが、このようなことが簡単に行うことが可能な仕組みになっているのだから、これらの情報なんて信用しないし、それが不満ならさくらを許さないような仕組みを口コミメディアが作ればいい。