"TOCHKA"(露語)
2008年、日本、カラー、1:1.33、ビデオ上映、ビデオ撮影(DV)、93分、日本語(英語字幕)
【監督&脚本&編集】松村浩行
【出演】藤田陽子、菅田俊、他
2009/10/21(水)20:00-22:05鑑賞、シネマート六本木1、東京国際映画祭 日本映画・ある視点、約30人/約200席
遅過ぎる展開、動きの少な過ぎる映像、少な過ぎる台詞、クライマックスの長過ぎて暗過ぎるカットなど、いびつで抽象的な映画を狙っているようだ。
冒頭、始まって台詞なしの間は映像に引き込まれた。
しかし、登場人物2人が会話をし始めると、映像が動かないこともあって台詞中心の展開になるが、その台詞が回想などのイメージしにくい内容なので、結局映画が頭の中に入ってこなくなった。
でも、これって悪いのは作品ではなく、観る方の認識力不足のせい?
ゆっくりした展開に大量のあいまいな言葉といえば、タルコフスキーの『ストーカー』(★★★★)もそうだった。
(黒い大型犬が重要な役割で出てくるのも共通している。おまけに、『トーチカ』というタイトルと比べると、3文字もダブっている。)
『ストーカー』の中の詩の数々は、私は実はほとんど理解していないのだが、それでも詩以外の映像などの部分で大好きな映画だ。
言葉やストーリーを除いた感覚的な部分は『ストーカー』と『トーチカ』は似たタイプの映画だと思うが、では何が違うのか?と言われると、それこそ感覚的に肌に合う合わない、ノリが良い悪い、だと思うとしか言えない。
まあ、タルコフスキー相手にいい勝負が出来た時点で巨匠レベルだから、比較対象としては敷居が高すぎて不適当なんだけど。
(もっと詳しい感想をこちらに載せるかもしれない)
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