映画製作・配給会社の「シネカノン」と映画館経営の「CQNシネマズ」が民事再生法適用を申請した。
2009年にも既に独立系の配給会社の倒産や事業縮小が相次ぎ、ミニシアターもヒット作に恵まれない状況が続いていて、その流れが続いているということだろう。
部外者である私はコメントするに及ばないので、映画ファンに関係することで報道されてないことを挙げてみる。
なんといっても直接的に影響があるのが、シネカノンが経営するミニシアターがどうなるかで、以下がそれに当たる。
(1)シネカノン有楽町1丁目(2010/01/28に閉館)
(2)ヒューマントラストシネマ有楽町(2009年以前の旧名:シネカノン有楽町2丁目)
(3)ヒューマントラストシネマ渋谷(2008年以前の旧名:アミューズCQN)
(4)ヒューマントラストシネマ文化村通り(2009/10/31に閉館、2008年以前の旧名:シネ・アミューズ)
これら4館に関しては、まず2008年に(3)が(4)と共にネーミングライツを通してヒューマントラストと業務提携。
翌2009年には(4)が閉館されるのと入れ替えに(2)のネーミングライツの新規契約と(3)の契約更新。
さらにこの頃から、(2)と(3)の劇場運営が東京テアトルに業務委託されていた。
そんなわけで、(1)は倒産と共に即日閉館となり、(2)と(3)は東京テアトルが営業を続ける発表をした。
改めて考えると、2009年の契約のとき既に(1)は提携を断られていたか、もしくは近いうちに閉館の方向で話がついていたのかもしれない。
さて、(2)と(3)がシネカノンから売却されたという事実は私は確認していない。
東京テアトルがそのまま買ってくれれば良いのだが、最終的にどこも買い手がつかなければ契約切れと同時に閉館ということになってしまうかもしれない。
それ以前に、2年間で(1)と(4)の2館が都内から無くなってしまったということに、ミニシアターの苦境振りが表れている。
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