シネサルの「映画のブログ」

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 2009年の映画の興行収入(2010/01/27)

 テレビ東京23:00からのワールドビジネスサテライトなどで、2009年の映画の興行収入に関しての報道があった。
 内容は、その後ネットで調べたものも加えて以下の通り。
  2年連続、邦画が洋画を上回った
  邦画は前年比1.3%増の1173億円
  洋画は12.3%伸びて887億円
  合わせて5.7%増の2060億円で2004年の2100億円に次ぐ史上2位
  入場者数は5.5%増の1億6930万人
  10億円以上のヒット作は邦画34本、洋画23本で、合わせて5本増の57本
 伸びているといっても「微増?」と思った程度で、WBSの報道のトーンもサラッと15秒間ほど数字だけを伝えたものだった。
 洋画だけが12.3%も伸びた理由は、ざっくり言えば2009年には『ハリー・ポッター』が何十億も稼いだのに対し、2008年にはハリポタが無かったということになる。
 洋画の興行全体の数字が、年間数百本公開される中のたった数本で左右されるということで、これは『ROOKIES』が大当たりした邦画も同じで、何とも心もとない状況である。
 さらにその『ROOKIES』が、映画の出来としては問題ありと盛んに言われた作品で、「もはや映画とは呼べない」といった意味の最大級の批判まで出てきた作品である。
 2009年の邦画ビジネスを代表する「映画」が、実は「映画」ではなかったとしたら、「日本映画」が支持されているとは言えない。
 むしろ「非映画」が幅を利かせるにつれて「日本映画」は相対的に存在感を失いつつあるということになる。
 さて、2010年の映画を取り巻く状況、特に2009年に続いてテレビドラマの映画化が興行の中心になると言われている日本映画はどうなるのか?
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