シネサルの「映画のブログ」

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 2010/06/11(金)の日記 (今泉力哉)

【晴】
 昨日1時間歩いたために、腿の前側が筋肉痛。
 昨日に続いて、トリウッドでの今泉力哉監督特集」を観に下北沢へ。
 昨日と同様に、改札がパスモを読み損ねるが、財布から出して直接読ませたらうまくいった。
 ということは、パスモが劣化した?
 普通は考えられないけど。
 開映時刻15:30の20分前にトリウッドに入場。
 お客さんは30人ぐらい。
 予告編に続いて本編の上映だが、映画の内容が類似している上に、それぞれの人物関係が込み入っていてストーリーが覚えきれなくなってきたので、なるべく書き留めておこうと思い始めた。
 まず『此の糸』(35分、★★)。
 普通三角関係といえば、1人をめぐって他の2人が恋敵になるという構造だが、これは3人ともお互いに片思いというのが珍しい。
 続いて『体温』(20分、★★☆)
 今年製作の最新作で、後のトークショーを聞いて気づいたけど、他作品ほど人間関係が込み入ってなくて、図式的な感じから観念的な方向に踏み込んでいるところが、監督の新展開を感じさせる。
 一旦退場して、すぐに次の17:00の回に入場。
 お客さんはほぼ満員の50人ぐらい。
 この回の終映後にトークショーがあるので、予告編なしですぐに『微温』(44分、★★☆)の本編の上映。
 総勢4人による二股をかけている2組の男女…、というと解りにくいが、三角関係ならぬ「N字関係」といえる4人の話。
 込み入っている分だけさらに面白い。
 続いて『ざっぱ』(16分、★★)。
 タイトルの意味は「大雑把」からで、フランク・ザッパとも絡めているそうな。
 上映が終わって、今泉力哉監督と古厩智之監督とのトークショーが始まる。
 今泉監督を見るのは2度目だけど、相変わらず凄い猫背。
 この2人はどんな関係なんだろう?と思っていたら、今泉監督が映画学校にいたとき師弟の関係ということだった。
 旧知の関係の2人なので、古厩監督から今泉監督のプライベートが作品にどう表れているかといった的確な指摘がいくつも出された。
 要点だけ言うと、映画の恋愛モノの典型的なパターンは相思相愛で結ばれてめでたしめでたしで終わるというものだが、現実は(片思いに代表されるように)2人の愛の強さはアンバランスなのが当たり前だという今泉監督の実体験に基づいた考えが作品に反映されているということ。
 あと、浮気の映画を撮っているからといって監督自身は浮気をしていないのと、魅力的な女性ばかりをキャスティングしているからといって監督がモテモテなわけではないとのこと。
 2人ともおちゃらけつつも映画監督としてのクリエイティブな真摯なコメントも言ったりの盛り上がったトークショーはおそらく30分以上続き、18:45頃に劇場を後にして帰路に着く。
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 テレビ朝日24:50-25:45の「お願い!ランキング」ピリ辛!シネマアカデミーのコーナー。(★★)
 作品数が以前の10本から5本に減った以外にも、なんか番組内での扱いが小さくなったような…。