シネサルの「映画のブログ」

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 『横道世之介』(★★☆)の時代考証などのネタ

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 横道 世之介 の お母さん は 余 貴美子
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 『横道世之介』の時代設定は、かなり終盤になってから(1987年〜?)1988年だと明示ざれる。
 2カット目の斉藤由貴のAXIAの広告でだいたいの年代が判るけど、それは35歳以下には難しいのでは?(日本人以外にはなおさら。)
 そうすると、ずっとはっきりしないまま見続けることになる。
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 その前の1カット目の、新宿東口のさくらやに衝撃。
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 あと、時々何の前触れもなく最近の時代のシーンに変わるのだが、それは電話機の子機や、携帯電話などでまず気づく。
 こっちの年代も明示されないが、中学卒業間近の娘が話題にのぼるから、およそ15年後。
 劇中の出来事が実際に起きたのは2001年で、そこから数か月後までの間か?
 伊藤歩が使っていた携帯電話もその頃っぽいもの。
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 以上のように、時代考証は細部までかなり頑張ってるけど、唯一間違ってるっぽいのは、東京から長崎まで緑電話でかけるところ。
 10円で10秒もかけられないから、10枚程度の10円玉しか用意じてない状況で長距離電話は無理で、10円玉は常に入れ続けてなくてはならない。
 長距離電話は当時もテレフォンカードが常識。
 (まあ、既に100円玉がごっそり電話機の中に入っていたとも考えられるけど。)
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 高良健吾は『苦役列車』(★★☆)も1985年頃だったから、なぜか80年代の作品が続いている。
 あの作品も年代が判りにくかったけど、あからさまに史実とリンクさせる『フォレスト・ガンプ』みたいなことをやらないのは、むしろ上品。
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 キャストは豪華だったけど、黒川芽以は急に身長が伸びたかのように印象が変わってて、判りにくかった。
 声の感じから雛形あきことも思ったくらい。
 高良健吾佐津川愛美は、数年前の出始めの頃は役ごとに印象が違っていて原型が特定できなかったけど、さすがに今ではこんな普通の役なら問題なく特定できる。
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 世之介が長崎に帰省した時に、乗ってきたバスが停留所に止まる直前にネコが横切り、降りてきた世之介を画面の奥でカメラ目線で見ていた。
 すごいネコだ。どこのプロダクションだろう?
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