【原題】Dallas Buyers Club(意味「ダラス購買者クラブ」)
2013年、アメリカ、カラー、1:2.35、117分、英語&日本語(日本語字幕)
【監督】ジャン=マルク・ヴァレ
【出演】マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レト、ジェニファー・ガーナー、他
2014/02/25(火)鑑賞、シネマカリテ1
<感想>
エイズで余命30日を宣告された男が、独自に治療法を調査して、海外からの薬の密輸をする会員制の組織を結成する話。
このような民間の治療法や健康法は、健康を望む人の心の弱みに付け込んだインチキが当たり前のようにはびこっている分野なのだが、本作の場合はアメリカのエイズ治療薬の認可のプロセスがずさんだったことと、主人公の患者自身が自らの体を実験台にしながらその薬を販売していることと、主人公自身がインチキに流れず確かな情報源を見極められたなどの要因が重なっていることで、その疑念はクリアされている。
実話における医療面や活動面などのテクニカルな事よりも、主人公やその周辺の人たちの生き様を描くことに重きが置かれていて、確かにその面では圧倒するものが感じられた。
でも正直言って、マシュー・マコノヒーは以前から素晴らしい俳優だったのに、共演のジャレット・レトも含めてこれでオスカーを獲ったら、やはり役作りのための減量が最大のキーポイントのような認識が広まるかもしれないのは困る。
アカデミー賞も含め、映画賞ってガマン大会じゃないのに。
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