【原題】Butterfly in Shades of Gray(意味「灰色の濃淡の中の蝶々」?)
1993年、アメリカ、カラー、1:1.33(1:1.78で放映)、吹替、92分
【監督】デニス・デューガン
【出演】ピーター・フォーク、ウィリアム・シャトナー、他
2015/12/25(金)鑑賞、2015/12/25(金)17:00、BS-TBS放映
<ストーリー>
ラジオ番組での政治発言で影響力の大きいチェイス(シャトナー)は、調査員として雇っているジェリーの仲介で、養女のヴィクトリアが小説を出版することを知った。
娘を偏愛するチェイスは出版社に圧力をかけて止め、刃向ったジェリーに翌日の16時に電話をかければ今後のことを話すと約束し、その時刻にジェリーの自宅に忍び込んで、チェイスの自宅にかけた電話を自宅内の内線で受け、通話しながらジェリーを射殺し、家を出て間もなく車載電話から通報した。
コロンボは、チェイスの自宅そばの路上が圏外なので、通報は他の場所からだということをチェイスに突きつけて逮捕した。
<感想>
ウィリアム・シャトナー演じる犯人は、他人の弱みをつかんで破滅させてみせることが本職で、コロンボにも圧力をかけ、変に協力的でないので、手ごわいキャラなのは良い。
しかし、殺人動機になった娘への溺愛ぶりが不明確で、終盤に娘が家出することに対しさほど強く動揺しないのが不自然なのだが、テレビの表現の規制のせいだろうか?
また、ラストはコロンボが変装した警官数人に芝居をさせ、犯人がコロンボを口封じしようとするところを押さえて逮捕する「引っかけ作戦」なのだが、通話圏外だという状況証拠は確認済みでなので、あとは犯人がコロンボを殺そうとしなかれば失敗、という不確定要素が大きい割りに、大がかりな芝居が釣り合わないのが変。