シネサルの「映画のブログ」

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「刑事コロンボ『ルーサン警部の犯罪』」 ★★

【原題】Fade in to Murder(意味「殺人へのフェード・イン」)
1976年、アメリカ、カラー、1:1.33、吹替、73分
【監督】バーナード・コワルスキー
【出演】ピーター・フォークウィリアム・シャトナー、他
2017/03/10(金)鑑賞、2014/09/01放映(NHK-BSプレミアム)
<ストーリー>
 TV番組のルーサン刑事を演じるファウラー(シャトナー)は、
彼を縛り付けてギャラを巻き上げる番組の女プロデューサーを殺すために、付き人と家でテレビで野球を観て彼を眠らせ、その間にプロデューサー行きつけの食堂に行って、強盗に成りすまして小道具の拳銃で客の彼女を射殺し、家に戻ってVTRを再生してアリバイを作り、戻した銃に被害者の夫の服の糸くずをつけて、浮気している彼の犯行にみせかけようとした。
 コロンボ(フォーク)は計画殺人とにらみ、ファウラーの正体はアメリカからカナダに逃げた脱走兵だとつきとめ、銃を戻した時に空砲についた彼の指紋が動かぬ証拠になった。
<感想>
 コロンボに対して、犯人自身が推理を披露することはコロンボシリーズにはよくあるが、今回は刑事役を演じる俳優が犯人なので、いつもよりその構造があからさま。
 芝居がかって、刑事らしい物言いも弁舌が立ち、しまいには「ルーサン警部の推理では…」と言って自分自身を容疑者とみなした言い方をしたりする。
 面白くなることが期待できる設定だが、結果的にはそれほど設定を活かしきれていなかった。