2008年、日、カラー、1:1.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、ドルビーデジタル、107分、日本語
【監督】鶴田法男【脚本】高橋洋【原作】楳図かずお
【出演】木村佳乃、中越典子、谷村美月、山本太郎、嶋田久作、大島蓉子、エド山口、諏訪太朗、眞島秀和、他
2008/10/13(月=祝)16:15〜19:20、ユーロスペース1、約50人/92席
主演の木村佳乃が、「この映画は、自分がいかにハイテンションな芝居が出来るかにかかっている」ということをちゃんと理解しているような熱演で素晴らしい。
谷村美月も凛々しい表情がさまになって、いつにも増して魅力的な姿で撮られている。
でも、そんなキャラを受け止めるストーリーの方が弱いと感じた。
29歳になると容姿が崩れていく遺伝病(?)にかかっているという設定はは、その病気は老化の象徴であると捉えることしか出来なかったのだが、それならそのものズバリ中年へと差しかかることを恐怖とした設定の方がより身近で生々しく恐れが実感できたのではと思い、病気というワンクッション置いた設定にしたことで、表面的には解りやすい代わりに実感出来にくい映画になったような気がする。