シネサルの「映画のブログ」

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 2009/06/03(水)〜2009/06/06(土)の日記 (『未来世紀ブラジル』『重力ピエロ』)

【6/03(水)】
 朝に『大統領暗殺』(★☆)の録画を観る。
 政治サスペンスは寝起きに持って来いだと思って観たら、眠気の方が勝ってしまうような物足りない映画だった。
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 深夜にたまたまNHK-BS2未来世紀ブラジル』(★★★☆)の、ラスト前15分のところで観てしまったので、そのまま最後まで観る。
 あのめくるめくようなラストの展開は、それを判った上で観ちゃうと初見ほどのインパクトはないのは仕方なく、これから初見で観れる人がうらやましい。
 デ・パルマの『アンタッチャブル』と同様に戦艦ポチョムキン』のオデッサの階段のシーンのパロディがあるのだが、改めて観ると思ってたより短くて、映画マニアでも気づく人は少ないかもしれない。
 デ・ニーロ演じるタトルが、風で飛んできた紙くずにまとわりつかれるところは、やっぱり体に巻いた紙をほどいたのを撮影して、それを逆回転にしたのだろうか?
 だとしたら、周りの通行人のエキストラが後ろ向きに歩いていることになるんだけど。
 この映画の結末が、一見アンハッピーに見えて実はあれはハッピーエンドだという意見があったのだが、どっちが正しいかよりも、こういう含みを持たせる映画があるってことはうれしい。
 私も、観たまんまアンハッピーで片付けるより、ハッピーじゃないか?と考えてみることを支持。
 そうすれば、映画が単に現実(あるいは仮想)世界を映像化して再現するだけのものではなく、観念的なことも描けるものだということになって映画の世界が広がるから。
 あと、この映画は冒頭に「20世紀のどこか」と字幕でことわっているのに、「未来を描いた」とか「ブラジルが舞台」なんてウソ解説を平気でしているのをよく見かける。
 邦題は原題の"Brazil"に勝手に「未来世紀」をつけただけで、「ブラジル」も国名ではなくて劇中に流れるサンバの曲名(歌詞を聞き取れないと曲名だと気づかない?)
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【6/04(木)】
 昨夜の未来世紀ブラジルについてのことを考えていたら、考えがどんどん進んで『バロン』(★★★☆)まで頭の中にわいてきてしまって、他のことが手につかなくなってしまった。
 ということで、急ぎの仕事も無いこともあって、急遽『重力ピエロ』(★★)を観に行くことにする。
 映画について考えているときに、へたな映画を観てしまうと過敏にこき下ろしてしまうかもしれないとも思ったのだが、上映時間の関係で今週中に観た方がいいと思ったので。
 開映時刻16:00の10分ぐらい後、『剱岳 点の記』『真夏のオリオン』などの予告編の上映中にWMCつきみ野8に入場。
 お客さんは5人ぐらい。
 『重力ピエロ』は仙台が舞台で、鈴木京香がご当地ゆかりのキャスティングだけど、彼女を含めて台詞は全部標準語。
 ほらほら、日ごろ「○○人が英語をしゃべるのはおかしい」とか「ニセ関西弁はけしからん」なんてことで作品そのものをけなす人。
 この映画もちゃんと平等に扱うか、扱わないんだったら前言撤回するか、「客観性なし人間」呼ばわりを甘んじて受けてね。
 25年ぐらい前の回想シーンで、車がフェンダーミラーのものだった。
 でも、フェンダーミラーからドアミラーに切り替わったのって、いつ頃だっけ?
 謎解きに関して、落書きの主な目的は、かなり早い時期に解った
 まあ、そのことはこの映画の致命的な欠点ではないからいいんだけど。
 終映は18:15ごろ。
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 日本テレビ系22:00-22:54のダウンタウンDX』で、ゲストの松村邦洋が、東京マラソンで心拍停止で入院していたときに、とあるラジオ番組が彼を応援するということで「私のハートはストップモーションを流したというのにはウケた。
 やっぱりお笑い芸人には、同情するよりこうして1ネタ提供した方がいい。
 彼のお見舞いに行っていた出川哲朗も、「集中治療室」を「ちゅうちゅう治療室」とか「集中しりょう室」と言ったりで、相変わらずミラクルを起こしていた。
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【6/06(土)】
 TBSテレビ9:30からの「王様のブランチ」の視聴率ランキングで、「MR.BRAIN」(☆)のダイジェストを見たけど、相変わらず木村拓哉の芝居が、台詞を普通にしゃべるのではなくクセをつけるのが演技だと思っているようなもので、気分が悪い、というより気持ちが悪い
 5秒が限度。
 でも、これはキムタクが悪いんじゃなくて、あんな芝居にOKを出している監督が悪い
 どうやら、1話目と2話目の監督は私は貝になりたい』(2008)などの福澤克雄らしい。
 やっぱり観なくて良かった、あの映画。
 「MR.BRAIN」の監督は他に、陰日向に咲くやいかにもルーチン演出のROOKIES-卒業-平川雄一、まだ映画は撮ってない山室大輔の、合わせて3人のTBSドラマ監督たちだけど、今後彼らがとった映画やテレビなんかほぼ確実に却下だな。
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 出来の良さを目指して手間ひまかけなくたって、金さえかけてキムタクあたりをキャスティングすれば、視聴者が観ちゃって視聴率が上がるからいいと思っているようなテレビ番組製作者がいる一方、昨夜のテレビ東京20:00からの「世界を変える100人の日本人! JAPAN☆ALL STARS」(★★☆)を観ていたら、国内ロケに出ていた繁田美貴アナウンサーが、乗り合いバスと思われる座席に座ってリポートしていて、ひょっとしたらカメラマン他総勢3人前後のロケ隊が公共交通機関で移動してロケをしたのだろうか?
 それから、この番組にも出ていて、スポーツニュースも担当すれば、「ゴッドタン」でヨゴレ芸人みたいなこともする松丸友紀アナは、金曜の23:00からの「ワールドビジネスサテライト」に出演した後、今日の11:00からの「週刊ニュース新書」と、17:20の「TXNニュース」に出ていたけど、ひょっとして昨夜から泊り込みで丸一日近くテレビ東京の中に居続けたのだろうか?
 まあ、ここは1つ応援の意味を込めて、「一生懸命頑張れば、誰かが見ていてくれるから…」という出川哲朗の言葉を送ります。
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